Mongabay：ブラジル、ボルソナロ氏大統領続投の場合、パリ合意目標達成に失敗するだろう
非営利のClimate Observatoryの研究は、2020年に、世界の温室効果ガス排出量はコロナ感染症のステイホーム政策のために７％減少したなかで、ブラジルは9.5％増加しており、その主要因は森林減少であることを明らかにした。
また、ボルソナロ政権がさらに４年続き、同様の政策を実施すれば、ブラジルは2030年にCO2換算で24億トンの温室効果ガスを排出、パリ協定の排出目標を91%下回る結果となり、アマゾンの大部分がサバンナに変わる転換点に到達する可能性があるという。アマゾンの生態系全体が変容するだけでなく、南米を超えた影響、つまり世界レベルの気候と降雨の調節への影響、ブラジルと南米の農業生産力への影響がある。

ブラジル大統領選で、10月末にボルソナロ氏と、ルーラ氏の決選投票が行われる。専門家は、ルーラ氏が当選すれば環境政策の新時代の幕開けとなる可能性があるが、具体的な大きな変化をもたらすには市民社会の著しい動員が必要だろうとしている。
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