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The Star:インドネシアの新首都計画、環境問題深刻化の懸念

インドネシア政府は、ボルネオ島・東カリマンタン州のジャングルに建設中の新首都「ヌサンタラ」を、自然と最先端技術が融合する都市のユートピアとして描いている。しかし、これを「環境破壊」と呼ぶ活動家もいる。
東カリマンタン州は、1980年代以降、森林伐採、鉱山操業、パーム油のプランテーションなどにより生態系の劣化が進んでいると、インドネシアの環境団体ワルヒのウリ・アルタ・シアギャン氏は言う。雨が降って1時間もすれば、洪水や地滑りは避けられないことが多いという。一方、新首都が建設されているペナジャム・パセール・ウタラとクタイ・カルタネガラ地区では、160以上の森林利権が企業に発行され、利権を得る人物の多くは、1998年に追放された当時の独裁者スハルトとつながりのある実業家達である。
昨年インドネシア国会は、総面積26万haの新首都に関する法案を可決し、政府は、新首都を持続可能で最先端技術を導入した「スマート&グリーンシティ」にすると主張している。
しかしグリーンピースの活動家アリ・ロンパス氏は、新首都への人々の大量移住はその資源にさらなる負担をかけるだろうと言う。バリクパパン湾のマングローブ林を含め、「残された森林の破壊がさらに進むことが予想される。採掘産業が増え絶滅危惧種がさらに脅かされることになるでしょう。」とロンパス氏は言う。国家開発計画庁の予測によると、2045年までに、将来の政府所在地が建設される地域には、現在の人口の約10倍にあたる190万人が住むことになり、東カリマンタンの人口は、現在の370万人から1,100万人に増加すると予測されている。
原文はこちら(英語)
https://bit.ly/3IVCyRb