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Mongabay:アボカド:メキシコ西部の森林を地図から一掃する「グリーンゴールド」

ハリスコ州のアボカド農園は2010年には8400haだったのが、2021年には3倍となっている。州西部の自治体、クアウトラの山地は針葉樹林帯であったが、ここ数十年のあいだにアボカド熱により伐採され、その後、メキシコ各地の森林地帯にアボカド熱は広がっていった。多くの場合、クアウトラの場合と同様に、マフィアと組織化された犯罪による土地の支配を伴っている。マフィア・犯罪組織はあらゆる手を使って材木と牧場を獲得する。彼らは値段を設定し、土地所有者が売りたがらない場合でも何としても手に入れる。また、ミチョアカン州では場所によっては犯罪組織による支配は、植栽からマーケティングまでアボカドの生産プロセス全体に及んでいる。ミチョアカン州では、人々は長い間犯罪組織による支配に苦しんできた。「彼らは我々の森を切り倒し、我々を攻撃し、アボカドを押し付けてきた。」と、あるコミュニティの一人は述べている。
アボカド熱はミチョアカン州から到来し、ハリスコ州南部をほぼ埋め尽くし、現在メキシコ西部の海岸線に並行して走る、ハリスコ州シエラ・デ・カコマ山地で増加している。この地域は、犯罪集団が経済活動のほとんどを牛耳っている場所である。
環境国土開発省(以下、SEMADET)の分析によると、ハリスコ州では2019年以降、森林減少が加速し、少なくとも5160haの森林がアボガド農園に転換された。SEMADETは、米国政府が2022年7月にハリスコ州からのアボカドの輸入を認可したため、森林減少は今後加速する可能性があると悲観的に認識している。
原文はこちら(英語)
https://onl.sc/UvJFBtw