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ニューズウィーク日本版: 焦点:気候変動で森林火災が急増、ネパールに打つ手はあるか

ネパール森林・環境省によれば、昨年11月から今年6月下旬までに、同国内で3337件以上の森林火災発生が報告され、2012年の記録開始以来3番目に多かった。森林火災が猛威を振るうなか、スイスのテクノロジー企業IQAirは4月半ば、カトマンズを世界で最も汚染がひどい都市と認定した。
東部ラメチャープ郡の森林局は、消火用具を配布し、「地域森林利用者グループ」と呼ばれる人々との協力のもとで、防火帯を設け、乾燥した葉や枝を除去し、池を建設するなどの手を打ってきた。
それでも今季の森林火災は抑えきれなかったという。ピュータン郡森林局では地域全体に約50カ所の池を設けたが、平年よりも降雨が少なかったため、ほとんどの池には水がなく、役に立たなかった。また、険しい地形に加えてこれまでよりも巨大な火災を抑えるには、放水ポンプや炎を叩き消すスワッターといった道具では力不足になっている。
ピュータン郡の森林管理担当者は、森林利用者グループの役割の拡大は可能だが、より多くの支援が必要だと話す。グループが、倒木を木材として販売するなど管理下の森林から得られる資源をもっと回収・販売できるようにすれば資金調達は可能だと説明した。
原文はこちら
https://www.newsweekjapan.jp/headlines/world/2023/07/453174.php