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2024.8.19 日経新聞:森林の炭素吸収量、温帯で増加も寒冷地で減少 国際研究

東京大学や森林総合研究所が加わる日米欧などの研究チームは、地球全体の森林が吸収する炭素の量が30年前からほぼ変わっていないことを突き止めた。
熱帯地方などで森林の破壊が進む一方で植林や森林再生などの効果が出て、吸収量を維持した。
一方、森林の種類ごとに吸収量は大きく異なった。違法伐採などによる森林破壊が深刻な熱帯の原生林では30年間で31%減り、ロシアや北米、北欧などの寒冷地の森林では36%減少した。
一方で中国が国家政策で大規模な植林を進めた影響が出た温帯では30年間で30%増え、熱帯でも再生した森林は29%増加して寒冷地などの減少分をまかなった。
だが将来は気候変動が招く山火事や干ばつが吸収量を押し下げる可能性がある。
研究には日米欧とカナダ、中国、インドネシア、オーストラリアの11カ国が加わった。各国の統計や観測データから樹木が蓄えたり森林の土壌が固定したりする炭素の量の変化を、1990年から2019年までの30年分計算した。
成果は英科学誌ネイチャーに掲載された。
詳しくはこちら
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOSG316H30R30C24A7000000/