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2024.11.4 Mongabay:熱帯以外での森林火災により、2001年以降CO2が60%増加(研究)

新たな研究によると、森林火災による世界の二酸化炭素排出量は2001年以降60%急増しており、その主な原因は熱帯以外の森林の焼失である。 研究者らは、熱帯林に比べて、北半球の高緯度地域にある森林からの排出量の方が多いことを見出した。ユーラシア大陸や北米の北方林など一部の地域では、排出量が2001年から2023年の間にほぼ3倍に増加した。
2023年の火災シーズンでは、カナダの北方林の火災による排出量は、ここ数十年間に記録された量の9倍に達した。
この研究は、機械学習およびさまざまなデータソースを使用して森林火災の世界的なパターンの変化を分析したもので、火災の増加は、熱波や干ばつなどの気候変動の影響を受けた、燃焼を促す天候、土壌水分の減少、植生や森林の成長の増加に関連していることがわかった。
森林火災の深刻度は、単位面積当たりの炭素排出量で測定され、2001年から2023年の間にほぼ50%増加した。これは「おそらく最も懸念される発見」だと、研究の主執筆者マシュー・ジョーンズは語った。
「火災がより広範囲に及んでいるだけでなく、火災が発生した時やその場所により、森林により大きなダメージを与えている」ことを示唆している、とジョーンズは言う。
「また、一般的に火災の動きがより激しくなることを意味し、火災の制御がより難しくなる兆候でもある」。これは樹木が再び成長することをより困難にし、気候に影響を与える炭素貯蔵量を減少させることを意味する、と付け加えた。
原文はこちら(英語)
https://news.mongabay.com/short-article/2024/11/forest-fires-outside-tropics-drove-60-co2-surge-since-2001-study/