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森林減少・森林劣化

2025.2.7 Mongabay:合法的な土地開拓の急増により、2024年のインドネシアの森林破壊率が上昇

インドネシアの森林破壊は2024年に、2021年以来最高レベルに増加し、ジャカルタの4倍に該当する261575ヘクタールの森林が失われた。
このうち97パーセントは合法的な伐採許可の範囲内で発生しており、違法な森林破壊から合法的な森林破壊への移行が浮き彫りになっている。
政府は数々の森林保護政策を発表しているが、その主な目的は、森林の皆伐を伴う植林やその他の商業活動に対する新たな伐採権の発行を制限することである。しかし、政府がすでに付与した伐採権の範囲内に残っている森林を保護する政策はない、との環境NGOアウリガ・ヌサンタラのティマー氏は述べた。
実際、政府は、企業が伐採許可を得ると、伐採許可区域内の皆伐を奨励し、伐採が遅ければ伐採許可を取り消して他の開発業者に与えることで罰している。その結果、伐採許可区域外での違法な伐採から、政府が伐採を許可し奨励する伐採許可区域内での合法な伐採へと変化しているとティマー氏は語った。
なお、2024年のスマトラ島の森林消失面積は91248ヘクタールで、2023年のほぼ3倍となった。その多くは、パーム油会社が農園拡大のため、伐採許可地域内の森林を皆伐したことと、違法な農園が森林に侵入したことによるものだ。近年、アブラヤシのための森林破壊は減少しているものの、農園産業は依然として同国の森林減少の主な要因となっており、2024年の総森林破壊の14パーセントを占めている。
カリマンタンでは、パルプ材農園の開発に加えて、政府の木質ペレット計画も森林破壊増加の要因となっている。政府は、発電所で使用する石炭の最大10パーセントを木質ペレットに置き換えるという目標を掲げている。クリーンエネルギーシンクタンクのトレンドアジアによる2022年の分析によると、エネルギー農園のために少なくとも100万ヘクタールの森林を伐採する必要がある。これはバリ島の2倍の面積に相当する。
原文はこちら(英語)
https://news.mongabay.com/2025/02/surge-in-legal-land-clearing-pushes-up-indonesia-deforestation-rate-in-2024/