人間の活動によって森林地帯が劣化し続けると、その減少は残された木々に重大な影響を及ぼし、森林の構造を変える可能性があることが最近の研究で明らかになった。ネイチャー・エコロジー・アンド・エボリューション誌に掲載されたこの研究は、アマゾン熱帯雨林から大西洋沿岸林まで、著しく劣化した景観を含むブラジルの6つの地域の271の森林プロットで1,207種の樹木を分析した。
この研究によると、より成長が早く、より柔らかい木質を持つ木が、より密度が高く炭素貯蔵能力の高い樹種よりも優勢になる傾向がある。研究者らは、これは、大きな種子を散布する比較的大きな野生生物が、人間が改変した景観から早い段階で姿を消し、より小さな種子を持つ木々、つまり鳥のようなより小さな散布者が森林景観を支配するようになるためだと述べている。
さらに、スイスのベルン大学の研究者で本研究の筆頭著者であるブルーノ・ピニョ氏は、問題は単に数種類の樹木が失われるということではなく、森林の重要な特性の一部が変化することだと述べた。例えば、軟材で成長の早い木は炭素貯蔵能力を失い、火災や干ばつに対する耐性が弱く、一般的に枯れるのが早い。これまでの研究によると、アマゾン熱帯雨林は1990年代に比べて2000年代に炭素を吸収する量は、30パーセント減少しているという。
原文はこちら(英語)
https://news.mongabay.com/2025/01/study-shows-degradation-changes-a-forests-tree-profile-and-its-carbon-storage/