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森林減少・森林劣化

2025.8.21 Mongabay:インドネシアの遊休地問題

インドネシアは、熱帯林破壊の世界的潮流に逆行している。2024年には、多くの熱帯地域で森林消失率が過去最高を記録したのに対し、インドネシアの森林消失率は前年比で14%減少した。
しかし、一見成功しているように見えるこの結果の背後には、不都合な真実が隠されている。モンガベイのハンス・ニコラス・ジョン氏の報告によれば、記録された森林消失のほぼ半分については、明確な原因を特定できないという。
森林変化を監視する技術コンサルタント会社TheTreeMapによると、2024年に失われた原生林の要因は、伐採が18%、産業用パーム油が13%、パルプ材プランテーションが6%、鉱業が5%、農園開発プロジェクトが3%、火災が2%強を占めている。これらを合計しても、全体の半分には満たない。残りの森林は皆伐されたものの、しばしば何年も利用されないまま「影の森林」と呼ばれる状態に分類されている。
なぜこのような状況が生じるのだろうか。米国科学アカデミー紀要(PNAS)に掲載された研究によれば、インドネシアでは森林伐採された土地のほぼ半分が、農地への転用に至る前に少なくとも5年間放置されていることが明らかになった。スマトラ島のリアウ州とベンクル州では、択伐許可区域内の自然林が伐り払われた後、放置され、数年後にアブラヤシ投資家が進出する例が見られる。
原文はこちら(英語)
https://news.mongabay.com/short-article/2025/08/indonesias-idle-land-problem/