木材デューディリジェンス・ガイダンス
フェアウッド・パートナーズも協力団体として参加している、第12期早稲田大学W-BRIDGEプロジェクト「森林減少ゼロに寄与するサプライチェーン管理と持続可能性に配慮した原料調達の促進」(九州大学熱帯農学研究センター/FoE Japan)は、その成果として「木材デューディリジェンス・ガイダンス」(第一版)を2019年12月5日に公表しました。
このガイダンスは2017年5月のクリーンウッド法の施行を受けて、企業が本法へ対応するにあたり、デューディリジェンス(以下、DD)をどのような基準に基づいて行ったらよいか、その参考になることを目的に、作成しました。特にDDにおいて最も重要なプロセスであるリスクアセスメントにおける「リスク」の考え方について詳しく解説し、企業がDDについて適切な理解をすることで、違法伐採木材、ひいては非持続可能な木材をサプライチェーン中から排除できるようなDDの実施を補助することを期待するものです。
なお、本ガイダンスの主たる対象は、木材・木材製品を最初に日本市場に持ち込む第一種木材関連事業者を想定しています。ただし、第一種木材関連事業者から木材・木材製品を購入する第二種木材関連事業者も、第一種木材関連事業者が実施するDDの内容を詳しく理解することや、最終消費者にも適切に情報が伝達・開示できることをめざす上で必要となる情報を適切かつ確実に入手することが望ましく、第二種の事業者の方々にも是非読んでいただきたい資料です。さらにはクリーンウッド法は木材を取り扱う全ての事業者に合法木材の取引を努力義務として課していることから、小売業者を含む全ての事業者を対象にして情報を盛り込んでいます。
是非、大勢のみなさまにご活用いただきたいと思います。また、本ガイダンスの内容充実につなげるべく、多くのみなさまからフィードバックもお願いいたします。
■木材デューディリジェンス・ガイダンス 本編(第一版)
本ガイダンスは、企業がデューディリジェンス(DD)について適切な理解をすることで、違法伐採木材、ひいては非持続可能な木材をサプライチェーンの中から排除できるようなDDの実施を補助することを目的として策定しました。特にDDを実施する企業がどのような基準に基づいてDDを行ったらよいのか、参考になると考えられる情報をまとめています。
>ダウンロードはこちら(pdf: 24MB)
■木材デューディリジェンス・ガイダンス 実践編(第一版)
本ガイダンス実践編は、本編で説明したDDの基本概念に基づき、詳しい手順について紹介しています。
- 付属資料1 サプライヤーへの手紙(WB-01)
- 付属資料2 サプライヤー情報フォーム(WB-02)
- 付属資料3 リスク確認チェックシート(WB-03)
◎冊子をご希望の方は、郵送料(本編・実践編1セットで250円)をご負担いただきますが、郵送いたします。下記までお問い合わせください。
*** こちらもご活用ください ***
■木材デューディリジェンス・ハンドブック
木材を扱う業界を対象としたデューディリジェンス対策のためのハンドブックです。ごく簡単に「デューディリジェンスとは?」を説明しています。初級者向け資料としてご活用ください。
>ダウンロードはこちら(pdf:14MB)
【お問合せ】
国際環境NGO FoE Japan(担当:三柴)
Tel: 03-6909-5983 / info(アット)fairwood.jp