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フェアウッド・マガジン 第200号  2021年3月31日

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フェアウッド・マガジン  世界のニュース
第200号           2021年3月31日

--- フェアな木材を使おう ---     http://www.fairwood.jp

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今月号をもって、世界のニュースも200号を迎えました。長年にわたりご愛読い
ただいている皆さまに深く御礼申し上げます。
これまで海外の木材生産地の違法伐採問題等をお伝えして参りましたが、近年
では問題も多様化している印象があり、これに起因した自然災害も増加してい
ます。今後も、使い手の責任から持続可能な森林経営と木材利用を考える情報
発信を継続していければと、心を新たにいたします。
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【世界の森林と木材利用】
●2021.3.23 Mongabay:インドネシア、紙パルプ企業が森林破壊をもたらす需要をあおる
ジャカルタ: NGOの分析によると、インドネシアの紙パルプ産業による用地拡
大計画は、パルプ向け用材のプランテーションにおける森林減少率の低下を逆
転させる恐れがある。
近年、森林破壊ゼロの取り組みを行う木材パルプおよび紙の生産者・バイヤー
が増加している。 サプライチェーンの透明性に関するイニシアチブであるTrase
のデータ分析によると、この取り組みは、インドネシアの産業向け森林伐採を
減少させることに貢献してきた。
新たに開発されたTraseによるインドネシア木材パルプのサプライチェーンマッ
プでは、パルプの輸出から特定のプランテーションへまでの追跡が、ほとんど
のパルプ木材に関して可能となっている。それによると、2017~2019年までの
平均森林減少率が、2010~2012年までの3年間の平均と比較して、85%まで減
少したことを示している。
原文はこちら(英語)
https://bit.ly/3f3vC66

●2021.3.25 Mongabay:スローフードは、急速に減少するブラジルのサバンナを救えるか?
ブラジルのセラード(サバンナ)は生物多様性に富む、アマゾン地方に次いで
巨大な生態系であるが、ここ40年以上にわたって、牛肉、大豆、綿、トウモロ
コシ、ユーカリ、パームオイルといった商業品種栽培がおこなわれた結果、
サバンナの在来植物の半分が失われた。農業開発前のセラードは200万平方キロ
メートルの広さを持ち、現在も1万種の植物の生育地となっているが、開発によ
り絶滅の危機が迫っている。
こうした状況に対し、このところ高まりつつある持続可能なフードムーブメン
トが、地元コミュニティとともに、サバンナに関するマーケターやスチュワー
ドとしての活動を試みようとしている。サバンナ地方には、食べられるめずら
しいフルーツが多数あり、これらを持続的に利用するため、小規模農家や伝統
的な先住民族のコミュニティがネットワークを作り始めているのである。これ
らフルーツそのほとんどは外部には知られていないものであるが、ここ十数年
前から、中流クラスのブラジル人、とくにオーガニックフードに関心のある人々
のあいだでこうしたフルーツの需要が高まっており、持続可能なフード市場の
拡大に期待が寄せられている。
原文はこちら(英語)
https://bit.ly/3rv7b3Z

●2021.3.19 日経XTECH:森林に乏しい英国で木造建築が増える理由
木造建築で一歩先を行く欧州。その動向に詳しい日本福祉大学建築バリアフリー
専修の坂口大史助教が、フィンランドと英国における建築物の木造・木材利用
についてリポートをまとめた。前編のフィンランドに続き、英国の取り組みか
ら、日本で木造・木材利用を進めるためのポイントを聞いた。
坂口大史氏(日本福祉大学建築バリアフリー専修 助教):英国は、森林面積
が国土の約12%と少ない。森林国で林業の盛んなフィンランドとは違って、
木材は輸入に大きく頼っています。フィンランドは人口が少なく低密度である
のに対して、英国は人口が多く首都ロンドンは約900万人と大都市を擁してい
ます(フィンランドの首都ヘルシンキは約60万人)。戦略的に木造・木材利用
を進めてきたことが、日本のヒントになるのではないかと考えました。
詳しくはこちら
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00461/030900039/

●2021.3.12 Nifty:使用済の箸をリサイクルした家具を製造・販売するカナダのスタートアップ「ChopValue」
サステイナブル(sustainable)や、持続可能性(sustainability)という言葉
が日本でも定着しつつあります。その言葉を身近に実感できるのは、スーパー
などでの買い物にプラスチックバッグではなくエコバッグを使うようになって
きたことでしょうか。
また、日本のプロ野球(NPB)と連携して、折れた木製バットから箸を作って
いる会社がありますが、これもサステイナブルな活動と言えます。
カナダの「ChopValue」というスタートアップは、使用済の箸をリサイクルし
た家具の製造・販売を行っています。
詳しくはこちら
https://news.nifty.com/article/item/neta/12259-995902/

【木質バイオマス】
●2021.3.26 Politico:"緑のエネルギー"は地球を滅ぼす?
世界規模での化石燃料離れは、米国の木質ペレット産業に一大ブームを巻き起
こし、この10年で米国南部に23の工場が建設された。
欧州諸国は、バイオマス発電を温暖化ガス排出ゼロの再生可能エネルギーと位
置付け、米国の森林から毎年、大量の木材を輸入している。
この木質バイオマス発電は、温暖化を加速させるとの懸念もある。研究者らに
よると、木質バイオマスは石炭よりも二酸化炭素を多く排出するのに加え、伐
採・製材・海外への輸出の各過程でも二酸化炭素が排出される。
この2月、500人以上の科学者と経済学者がバイデン大統領ら世界のリーダー宛
てに、バイオマス発電に警鐘を鳴らすための書簡を送付した。気候変動対策を
行うとしている米国・バイデン政権は今後、バイオマス発電向け木材輸出に対
してどのような政策を打ち出すのか、いまだ不透明で、政権内部でもバイオマ
ス発電の推進が環境配慮になるのかどうか議論が分かれている。
この問題にバイデンがどのような結論が出すのかは極めて重要である。
なお、オランダでは皆伐された米国の森からの木材が発電用に欧州に輸出され
ていることが知られるようになってから、バイオマス発電に世論が反対の意向
を持ち始めていることにみられるように、EU諸国では変化の兆しが見られない
ことはない。
原文はこちら(英語)
https://politi.co/3cBt3qc

●2021.3.16 東洋経済:期待の再エネ「バイオマス発電」の理想と現実
政府が掲げる2050年のカーボンニュートラル(温室効果ガス実質ゼロ)の実現
に向けて、再生可能エネルギーの導入が進められている。
再エネの中でも間伐材や廃材などを原料にしたバイオマス発電は、風や日照量
に左右されず、安定した電源として期待されてきた。しかし、そのバイオマス
発電の持続可能性に疑問の声が上がっている。
2月11日、欧米や日本の500人を超える科学者が連名でアメリカのバイデン大統
領や菅義偉首相に対して書簡を送った。書簡は「バイオマスエネルギーのため
に樹木を伐採し、木材の大部分を燃料に転用することで、森林に蓄えられるは
ずの炭素を放出させる誤った動き」があると指摘。木材の燃焼効率は化石燃料
よりも悪いため、「化石燃料を使用した場合の2~3倍の炭素が大気中に放出さ
れる可能性が高い」と警告した。
地球環境問題の調査活動などを行う財団法人「地球・人間環境フォーラム」の
飯沼佐代子氏も、「仮に発電に費やした木材分の木を植えていくことで将来的
に炭素吸収を促すとしても、短期的に大量のCO2が排出されることになる。
このことは2050年にカーボンニュートラルを目指すという政府方針にも反して
いる」と警鐘を鳴らす。
詳しくはこちら
https://article.auone.jp/detail/1/3/6/7_6_r_20210316_1615847714296141

●2021.3.12 日本経済新聞:闇に輝く林業の支え 福井・大野の木質バイオマス発電所映える!
深夜に福井県大野市の郊外を車で走っていると、田んぼの真ん中に白く輝く建
造物がはっきりと見えてくる。福井グリーンパワー(大野市)の木質バイオマ
ス発電所だ。県内を中心とした間伐材を燃料に24時間体制で稼働する。闇夜に
目立つその姿には福井県内では数少ない工場夜景としても注目が集まる。
総工費約40億円をかけ、2016年4月に営業運転を開始した。
詳しくはこちら(要登録)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOJB087B80Y1A300C2000000/

●2021.3.20 しんぶん赤旗:バイオマス発電 天然林大伐採つながる
日本共産党の田村貴昭議員は19日の衆院環境委員会で、政府が推進する大規模
バイオマス発電について、地球温暖化対策の国際的枠組み「パリ協定」が求め
るカーボンニュートラルに反するとし、推進すべきでないと主張しました。
田村氏は、国内外の環境NGO34団体や500名以上の科学者が、大規模バイオマス
発電をやめるよう日本政府に求めていることを紹介。「大規模発電は、輸入木
材に依存し、天然林の大量伐採につながっている」と指摘しました。また、
「伐採、加工、輸送、燃焼にいたる過程で温室効果ガスが排出される」として
排出量を把握もせずに推進していることを批判しました。経済産業省の茂木正
・省エネルギー・新エネルギー部長は、排出量の算定方法を検討中だとしつつ、
いつまでに検討するのかは明らかにしませんでした。
詳しくはこちら
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik20/2021-03-20/2021032002_03_1.html

【パームオイル問題】
●2021.3.19 miliendefensie:パーム油認証:「森の外」ではな
国際環境NGOのMilieudefensieは、研究者チームと協力し、持続可能なパーム
油のための円卓会議(RSPO)のステークホルダーとの協議プロセスを調査した。
それによると、RSPOの協議プロセスの実際と方針の間には重大なギャップがあ
り、認証の信頼性が損なわれていることがわかった。
RSPO独自の規則によれば、パーム油の認証の決定と「持続可能」というラベル
付けは、プランテーションの影響を受けるコミュニティなど、関係するステー
クホルダーが提供する情報に基づいて行う必要がある。 有意義な協議がない
場合には、認証は空虚なものとなり、農産物セクターにおけるシステマティッ
クな破壊行為をグリーンウォッシュする可能性を示す。
原文はこちら(英語)
https://en.milieudefensie.nl/news/palm-oil-certification-not-out-of-the-woods.pdf

●2021.3.4 朝日新聞:「再エネ」のはずのパーム油発電 なぜ住民反対相次ぐ?
アブラヤシから採れ、食品や化粧品にも使われる「パーム油」を燃料とする火
力発電所をめぐり、近くの住民から反対が相次いでいる。原料の植物が成長す
るとき二酸化炭素(CO2)を吸収するバイオマス燃料として、国はパーム油を
「再生可能エネルギー」に位置づけている。なぜ反対運動が起きるのか。
京都府内では、住民の反対運動を経て、パーム油発電所2カ所で稼働や計画が
止まった。住民は初めのうちは歓迎していた。だが、生活環境悪化を訴える声
が続出し、パーム油発電が「エコ」とされること自体にも疑問が浮かび上がっ
てきた。
稼働停止になったのは、京都府福知山市で2017年から稼働していた、住宅街に
近接する発電所だ。住民団体の代表を務める三谷義臣さんによると、20年12月
に運営する企業側から、稼働を完全にやめるとの連絡があったという。
詳しくはこちら(有料会員記事)
https://www.asahi.com/articles/ASP3355M2P2TPLBJ007.html

【違法伐採問題】
●2021.2.23 CounciloftheEU:EUとホンジュラスが違法伐採削減のための合意に署名
EUとホンジュラス共和国はブリュッセルにおいて、EU向けの木材や木材製品に
森林法、施行、ガバナンス及び貿易(FLEGT)に関する自主的パートナーシッ
プ協定(VPA)に署名しました。 この協定により、EUに輸入されるすべてのホ
ンジュラス産木材および木材製品が合法的に調達され、認可されたものである
ことが保証される。
ホンジュラスは、FLEGTに関する行動計画に基づき、EUとの自主的パートナー
シップ協定に署名したラテンアメリカ最初の国(および全体で8番目)となる。
原文はこちら(英語)
https://www.consilium.europa.eu/en/press/press-releases/2021/02/23/eu-and-honduras-sign-agreement-to-reduce-illegal-timber-logging/

【中国情報】
●2021.3.12 日林業調査会:丸太輸入を増やす中国、ロシアからは半減
世界の丸太輸入量の44%を占める中国の現状に関するデータを林野庁の木材貿
易対策室が初めてまとめた。2019年の丸太輸入量は4,500万m3で、2010年の
2,500万m3から1.8倍も増加した。丸太輸出規制策をとっているロシアからの輸
入量が半減する一方、ニュージーランドや欧州からの輸入量が増えている。
詳しくはこちら
https://www.j-fic.com/bd/isbn/9784889656473/

●2021.03.19 中国竹木網:以前広東省が全国トップの家具生産販売拠点
2020年の中国家具企業地域分布統計によると、広東省は11.3%を占め、最大で
あることが明らかになった。山東省が8.5%でこれに続く。
珠江デルタの中心地帯である広東省はその利点を活かし、家具産業の技術水準
を高め、業界の生産販売の強みを維持して、家具製造の重要産業エリアを建設
しようとしている。
原文はこちら(中国語)
http://www.chinatimber.org/news/75959.html

●2021.03.15 木材王国:ベトナム・クアンチ省は今後10年でFSC認証林の面積を4倍に拡大へ
2021年2月19日付ベトナム通信社(VNA)の報道によると、ベトナムの全国第二
の木材生産地であるクアンチ省は、2030年に森林10万ヘクタールについてFSC
認証を取得する目標を設定した。これは現在の認証面積の4倍に相当する。
同省人民委員会によると、同省は現在プロジェクトや政策によって造林事業を
支援し、現地の住民及び森林所有者の参加を奨励しており、これは環境保護、
自然災害の予防、気候変動対策につながる。
同省は現在25万ヘクタールの森林を有し、省内には41の木材加工場と木材企業
約200社があり、毎年80万~100万立方メートルの木材を生産している。すでに
FSC認証を取得した森林23,000ヘクタールを開発しており、これはベトナムの
認証林の総面積の12%に相当する。
原文はこちら(中国語)
https://www.360zm.cn/news/26569.shtml

●2021.03.04 中国木材網:2020年の中国木材輸入量は大幅に減少
2020年上半期の統計データによると、中国の原木及び製材の輸入量は4782.76
万立方メートルで、前年同期比15.1%減、輸入額は同24.3%減の72.18億米ド
ルであった。
アフリカ、ラテンアメリカ、米国からの木材輸入量が約30%減少し、特にカナ
ダ材については46%と減少率は最大であった。これにより、家具企業、特に板
材やフローリング材メーカーは原料面で大きな影響を受けている。
原文はこちら(中国語)
http://www.chinatimber.org/news/75813.html

【日本は今!】
●2021.3.29 日本林業調査会:改正間伐等特措法が成立、特例措置を10年間延
改正間伐等特措法が3月26日の参議院本会議で賛成多数で可決され、成立した
(共産党は反対)。4月1日付けで施行し、法定交付金や起債などの特例措置を
2030年度まで10年間延長する。また、「特定植栽促進区域」を新設して再造林
対策を強化する。
詳しくは、「林政ニュース」第621・645・646号参照

●2021.3.18 熊本日日新聞:豪雨被災の森林、無残な姿残す 球磨川支流沿い同行ルポ 斜面崩壊、立木が流出
昨年7月の豪雨では球磨川流域の森林の斜面崩壊や、立木の流出が目立った。
被害の状況を検証するため現地入りした森林や防災の研究者に同行し、熊本県
八代市坂本町と球磨村の現場を訪ねた。
球磨川源流から不知火海までの環境保全を考える「不知火海・球磨川流域圏学
会」が森林被害に着目。会員の蔵治光一郎・東大教授(55)=森林水文学=と
森山聡之・福岡工業大教授(62)=防災情報学=が2月末から調査をしている。
球磨村神瀬で球磨川に流れ込む支流の楮木川沿いに上流へ向かった。自然林の
斜面で、シイやカシの根元の土がむき出しになっている。下草や低木をシカが
食べるからだ。こうした斜面が崩れ、沢伝いに立木や石が流れ出しているのが
複数の場所で見られた。
詳しくはこちら
https://news.yahoo.co.jp/articles/14eabc3b7117e752f02d7f891d4199b315b7e58d

●2021.2.28 朝日新聞:県材木の家、こう造る 林業分かるデジタル展示場 岐阜
岐阜県産の木材の流通業者や工務店などでつくる「ぎふの木ネット協議会」が
5月、スマホで見られる「デジタル展示場」を立ち上げる。完成した木造住宅
などのほか、山で木材を切り出す作業や製材所の様子も紹介する。木材の活用
が地域環境を守ることにつながるとPRし、マイホームに県産材を選んでもらう
狙いだ。
協議会は製材業者や中小の工務店、設計事務所、学識者ら200以上の個人・団
体が参加している。デジタル展示場には約50社が参加し、デジタル技術の実績
がある日本ユニシス(東京)と共同実施する。
詳しくはこちら
https://www.asahi.com/articles/ASP2W6VLDP25OHGB014.html

●2021.3.27 毎日新聞:違法伐採、対策強化へ 衛星画像やAIで森林管理 変化逃さず 県が来月から /宮崎
スギ丸太の生産量が29年連続日本一の宮崎県は、4月から衛星画像や人工知能
(AI)を活用した森林管理を始める。森林情報を「見える化」することで、
山の変化を早期に把握するのが狙いだ。違法伐採の対策を強化するとともに、
自治体の負担軽減にもつなげる。
県によると、AIが伐採跡地や造林地の衛星画像を比較して山の変化を自動抽出。
樹木が減っていると判断した場合、県や市町村は伐採届などと照合して無断伐
採かどうかを調べる。
詳しくはこちら(有料記事)
https://mainichi.jp/articles/20210327/ddl/k45/040/342000c

●2021.3.12 日本経済新聞:エシカルバンブー、山口に竹繊維工場 衣料などに活用
竹を原料にした商品を製造・販売するエシカルバンブー(山口県防府市)は、
山口県内で伐採した竹から繊維を抽出する工場を同県宇部市に整備し、近く操
業を始める。抽出した竹繊維をもとにTシャツなどの自社ブランド商品をつく
るほか、工業用の原材料として外部に供給する。放置された竹林の利用拡大を
目指す。縫製工場の跡地を取得し、建屋をそのまま活用する。
詳しくはこちら(要登録)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOJB014DI0R00C21A3000000/

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☆新刊紹介 新泉社『誰のための熱帯林保全か』
笹岡正俊・藤原敬大編 2021年3月15日発行
新泉社:https://www.shinsensha.com/books/3908/
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この本では、熱帯産プランテーション商品の「責任ある生産と消費」のためのガ
バナンス(熱帯林ガバナンス)の仕組みが整備された後のインドネシアを対象と
して、今日の熱帯林ガバナンスの問題を、現場に生きる人びと(地域住民、移民
、アブラヤシ小農、労働者、違法伐採者、不法居住者)の視点から掘り起こすこ
とを試みています。
熱帯林保全をめぐる問題については多くの本が出ていますが、この本の特徴とし
ては、ガバナンスの制度的整備が進んだ後の問題に焦点を当てていること、ガバ
ナンスの進展の恩恵を被っていない人びとの視点から問題を掘り起こしているこ
と(違法伐採者、不法居住者にとっての問題にも目を向けています)、そして、
研究者と実務家の協働の成果であること、などを挙げることができます。
フェアウッド・パートナーズのメンバーや協力者が執筆しています
・新泉社:https://www.shinsensha.com/books/3908/

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☆新刊紹介 晃洋書房『アブラヤシ農園問題の研究1【グローバル編】
林田秀樹編著 2021年3月10日発行
晃洋書房:http://www.koyoshobo.co.jp/book/b560953.html
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なぜ東南アジアでアブラヤシ農園が急拡大しているのか?その世界への影響と問
題解決の方向は? 学問分野・社会的立場の垣根を超え、グローバルな視点から
焦眉の課題の解明に挑みます。インドネシア,マレーシア等の東南アジア諸国で
は、パーム油原料のアブラヤシを栽培する農園が日本の国土面積の半分以上の規
模に広がり、現地の自然や社会を大きく変えています。
本書は、アブラヤシ農園拡大の原因と影響を文理両分野のグローバルな視角から
解明し、それが引き起す問題を解決する方途を探ります。
フェアウッド・パートナーズのメンバーが執筆しています。
・晃洋書房:http://www.koyoshobo.co.jp/book/b560953.html

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☆動画「ホント?ウソ? バイオマスはカーボンニュートラル?」を公開!
https://www.youtube.com/watch?v=3zsA48bGmUQ
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国際環境NGO FoE Japanでは、バイオマス発電を問う動画を作成しました。
バイオマス発電は、カーボンニュートラルと言われますが、本当でしょうか?森
林は、樹木、地上に落ちた枝や葉、土の中にたくさんの炭素を蓄えています。特
に、長い年月をかけて形成された天然林や、湿地や泥炭地に生えている森林は、
地上部だけではなくて、地下にも大量の炭素を蓄えているのです。伐採して森林
がなくなってしまうと、蓄えられていた炭素は、やがてCO2の形で空気中に排出さ
れます。森林が元通りになれば、伐採のあと、放出されたCO2は、森林が回復する
過程で吸収され、再び固定されます。しかし、それまでの間、大気中のCO2は伐採
された森林の分だけ「増えている」状態が続いているのです。
森林がもとの状態に戻るとは限りません。この場合、森林に蓄えられた炭素は、C
O2として大気中に放出されたままです。こうした状況をわかりやすい6分ほどの動
画にまとめました。ぜひご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=3zsA48bGmUQ
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☆パーム油のワークショップ教材ができました!
「パーム油のはなし」2/『知る・考える・やってみる!熱帯林とわたしたち』
https://plantation-watch.org/palmtextbook/
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地球・人間環境フォーラムもメンバーであるプランテーション・ウォッチと、開
発教育協会(DEAR)が共同でワークショップ教材を制作しました。
シンプルで使いやすい10の授業案(アクティビティ)と専門家による11つのコラ
ムを収録しています。今年の新聞記事を使いながら、新型コロナウイルス感染症
(COVID-19)と熱帯林のつながりを考える授業案も収録しています。
森林減少、生物多様性、気候変動、そして、消費に焦点を当て、「持続可能な社
会」と「アクション(行動)」を学ぶことができます。知って、考えて、動き出
す。世界にはパーム油以外にもたくさんの問題がありますが、私たちが動くこと
で状況を変えていけるはず!
概要
・編集・発行:開発教育協会、プランテーション・ウォッチ
・2020年7月、A4版48ページ
・ダウンロード資料:写真9枚(A4カラー)
・一般価格:本体¥2,000+税(図書館価格¥4,000+税
・対象:小学校高学年以上

▼お問合せ・ご購入申込
認定NPO法人 開発教育協会(DEAR)
Tel: 03-5844-3630 Fax: 03-3818-5940
〒112-0002 東京都文京区小石川2-17-41TCC2号館3階
http://www.dear.or.jp/books/book01/5190/
※本体価格のほか送料・手数料がかかります(1冊の場合税込550円~)

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フェアウッドカフェ ショッピングサイトがリニューアルしました
https://www.fairwood.jp/cafe/
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森や作り手の見える木製品がみつかるフェアウッドカフェのショッピングサ
イトが新しくなりました。
リニューアルに伴い、お買い物の際、カード決済、銀行振り込み、コンビニ
決済がお選びいただけるようになりました。

何の木なのか、どこで育った木なのか、誰の手で生まれ変わったのか、ひと
つひとつ物語や想いのつまった商品をご紹介していきます。フェアウッド
カフェは、使ってくださるあなたや、あなたの大切な人にフェアウッドな
暮らしを提案します。

ぜひご利用ください。
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☆フェアウッド・パートナーズのWEBサイト
「クリーンウッド法に対応する木材DDのための実践情報」
https://www.fairwood.jp/consultation/howto_dd.html
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2017年5月20日施行された「合法伐採木材等の流通及び利用の促進に関する法律
(通称「クリーンウッド法」)」に対応するのに望ましい木材DD(デュー
デリジェンス)を行うための実践的な情報をお届けします。
※更新情報:
国別リスク情報「3.ルーマニア」に「その2」を追加しました。

■合法性確認とデューデリジェンス
■合法性確認のための木材DDのステップ
1.情報収集
2.リスク評価
(1)初期リスク評価
(2)詳細リスク評価
3.リスク緩和措置
■国別リスク情報
1.中国
(1)違法リスクの高い輸入相手国の事例
(2)木材輸入の現状と違法伐採対策など
2.マレーシア・サラワク州
3.ルーマニア
(1)その1
(2)その2
4.ベトナム
5.インドネシア

問合せ 「木の流れから、未来をつくる」フェアウッド・パートナーズ
Eメール:info@fairwood.jp
国際環境NGO FoE Japan(三柴、佐々木、TEL:03-6909-5983)
地球・人間環境フォーラム(坂本、飯沼、TEL:03-5825-9735)

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☆パーム油について知るためのWEBサイト紹介
『あぶない油の話』パーム油のことを知るサイト
http://plantation-watch.org/abunaiabura/

「パーム油調達ガイド」
http://palmoilguide.info
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プランテーション・ウォッチでは、パーム油の消費者向けと企業向けのウェブサ
イトを立ち上げています。
一般消費者向けには、『あぶない油の話』パーム油のことを知るサイトを通じて
、パーム油が身の回りの多くの食品に多く含まれていること、そのパーム油の生
産のためのプランテーション 開発が引き起こしている環境問題や社会問題につい

て伝え、情報を発信しています。

パーム油を調達している企業向けには、パーム油の調達リスクに対処し、サプラ
イチェーン管理を実践するための情報や手順をまとめた情報提供サイト「パーム
油調達ガイド(http://palmoilguide.info)」があります。
是非、サイトをご覧いただき、ご活用ください。

『あぶない油の話』パーム油のことを知るサイト
http://plantation-watch.org/abunaiabura/
「パーム油調達ガイド」
http://palmoilguide.info

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

☆森林と私たちの暮らしのつながりについて学ぶ教材

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
世界の森林問題について学んでもらうための映像教材をフェアウッド・パート
ナーズが関わり作成しています。
社内や地域での環境・森林をテーマとした勉強会等の企画に活用ください!

■映像資料
「人と木」(無料)
http://www.gef.or.jp/activity/forest/hitotoki/
「木の来た道」(定価3,000円/図書館価格:12,000円)(税別・送付料込)
http://www.fairwood.jp/news/pr_ev/2009/pr090623_publish_woew.html
「森の慟哭」(詳細下記参照)
http://www.foejapan.org/forest/palm/dvd_01.html

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