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フェアウッド・マガジン 第199号 2021年3月2日

--- フェアな木材を使おう ---     http://www.fairwood.jp

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2月下旬に栃木県足利市で発生した山火事は、鎮火まで1週間を要し被害面積は100
ヘクタール以上、避難勧告世帯数は300超と報じられました。林野庁の情報による
と日本でも毎年1000件以上、約700ヘクタールもの山林が焼けているそうです。世
界各地では、はるかに大規模な森林火災が起きており、その恐ろしさと影響の大きさ
は、想像を絶するものだと今更ながら感じました。
コロナの影響で、気候変動や世界の森林に関する報道が減っていますが、フェア
ウッド世界のニュースでは最新情報を集めてお伝えしています。次号で200号!
今後ともよろしくお願い申し上げます。
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【違法伐採問題】
●2021.2. アルジャジーラ:ルーマニアの違法伐採について映像公開
ルーマニアでの違法伐採問題について、アルジャジーラによる調査の映像が公開
された。
映像はこちら
Al Jazeera investigation on illegal logging in Romania
“Romania - Rape of the Forest”
(日本語字幕入り)https://vimeo.com/510562522/e93ec3e078
(英語オリジナル)https://www.youtube.com/watch?v=oFQ3CxJrHKg

●2021.2.23 Mongabay: サバンナに変わりつつあるアマゾンの熱帯林、解決策いまだ見通せ
ブラジルの著名な気候科学者やアメリカの保全生物学者らは、アマゾンでさらに
3~8%の熱帯林が失われると、アマゾンは森林から劣化したサバンナに転換す
るだろうと推測している。今現在がその転換点だと言う。この転換点を超えると、
高木がそびえ立つ熱帯雨林の半分以上が、劣化した草地へと急速に連鎖的に転
換していく可能性があるという。この転換点を超えると、想像を絶する干ばつ、
森林の死、アマゾンに蓄積されていた大量の炭素の大気への放出が始まる。アマ
ゾン流域の気候はすでに不安定となっており、降雨量の減少、気温の上昇、アマ
ゾン南端での乾季の長期化などが観察されている。科学者達の警告にもかかわら
ず、2020年におけるアマゾンの森林減少は、過去11年間の最高値を記録した。
マットグロッソ州では、2015年に州政府、NGO、精肉業者マルフリグ社を含む企業
のパートナーシップにより森林減少に歯止めをかける取り組みをすすめたが、市
場関係者から必要な資金を得られず、結果を出せなかった。ボルソナロ大統領に
同調しているアマゾナス州、アクレ州、ロンドニア州は新規農地開拓政策を推進
している。
森林の守り人として最も相応しい先住民族がアマゾンの保全政策の先頭に立つべ
きであるが、現実には貧困に苦しみ、社会から疎外されている。国際的な取り組
みも遅々として進んでいない。
原文はこちら(英語)
https://bit.ly/3aOVkJ4

●2021.2.16 チャタムハウス:合法木材推進のためのアフリカ材・ラテンアメリカ材公共調達政策、その進捗は?
公共調達は熱帯諸国の経済において重要な役割を果たしており、多くの場合、そ
の国の木材市場のなかで大きなシェアを占めている。そのため、公共調達が適切
に行われることは、公共セクターの発展にとって重要である。また、公共調達政
策はうまく機能すれば違法材の政府調達が減少し、木材市場にその影響が及ぶこ
とが期待される。これまで、アフリカ・ラテンアメリカの多くの国は合法材利用
を促進させるための公共調達政策立案に関心を示してきたが、合法材の供給が十
分にないとそうした政策は効果があがらないと関係者は認識している。供給を増
やすには、合法木材が経済的に見合う価格で入手できること、かつ政府が国内市
場での合法材の価格と供給量を規制することが重要である。そこで中央アフリカ
諸国では木材貯蔵制度の可能性を模索している。加えて、公共調達の仕組みをつ
くるだけでなく、法律の徹底した実施も強化する必要がある。
原文はこちら(英語)
https://bit.ly/3sw3L21

【森林減少問題】
●2021.2.24 Mongabay:アグロフォレストリと土地改革の成果が実り、カカオ農民自立へ
ブラジル・バイア州では、1990年代、てんぐ巣病がカカオを壊滅させ、3万のカ
カオ栽培農場が破産した。当時、農場で働いていた労働者は臨時雇いであり、奴
隷のような待遇を受けていた。それら放棄された農場の一つで、40世帯の農家が
野営をはじめ、6年間の忍耐の末、2007年にブラジルの国家土地改革機関INCRAか
ら彼らに土地所有権が与えられた。現在、406ヘクタールの土地で150名が各々土
地を所有してカカオを栽培しており、主要なチョコレートブランドにトップの品
質のカカオを提供するまでになっている。彼らコミュニティは、その土地で170年
間導入されていたカブルカと呼ばれる農業生態学のシステム(森林を皆伐せずに
栽培する)を再度つくりあげ、また、在来種のカカオの栽培を始め、農法の改善
にも力を入れた。こうした努力が実り、農民たちの月収は2008年以来、倍増して
いる。
原文はこちら(英語)
https://bit.ly/37RjG2P

●2021.2.15 BNPパリバ:BNPパリバ、アマゾン地域・セラード地域での森林減少対策として投融資先にトレーサビリティを要求
BNPパリバは、2008年以降、アマゾンで皆伐により造成された牧場・農地由来の牛
肉や大豆を調達した企業に融資しないという方針を明らかにした。また、セラー
ド地域についても、2020年1月以降、セラード地域での土地転換により得られた
牛肉や大豆を調達しないよう、クライエントに要請した。さらにすべてのクライ
エントに対して、2025年までに間接的な取引先のトレーサビリティも含め、牛肉
および大豆のトレーサビリティをすべて把握するよう要請した。
原文はこちら(英語)
https://bit.ly/3ur4anT

●2021.2.10 マイティ・アース:人権・環境影響評価ツール「ジャパン・チョコレート・ガイド」を発表
環境キャンペーン団体であるマイティ・アースとオーストラリアのビー・スレイ
バリー・フリー(Be Slavery Free)は、日本の主要な生産者やブランドを対象に
人権や環境への影響を評価するツール「ジャパン・チョコレート・ガイド」を発
表した。今回、日本のチョコレートブランドおよびカカオサプライヤーの4社が
評価の対象となった。調査の結果、4社のなかにはまだ取り組みが十分とはいえ
ない企業もみられた。日本はアジア最大のチョコレート市場(2018年の売上高は
約5100億円))であり、日本で販売されているカカオの3分の2以上は、世界で
も最大規模の森林伐採率と児童労働率となっているガーナから輸入されている。
原文はこちら(日本語)
https://www.mightyearth.org/valentinesscorecardpr
https://sustainablejapan.jp/2021/02/10/japan-chocolate-human-rights-environment-policy/58977(要有料登録)

●2021.2.5 Mongabay:オランダと日本の年金基金、アマゾンの森林減少に加担
オランダの年金基金である Algemeen Burgerlijk Pensioenfonds (ABP), Pensioe
nfonds Zorg en Welzijn (PFZW) および日本のGPIF(年金積立金管理運用独立行
政法人)は、アマゾンでの牧場開発によりアマゾンの森林減少をもたらしている
ブラジルの大手食肉加工業者、JBS、マルフリグ、ミネルヴァに合計5.7億ドルを
投資していた。
この金額は、2021年のブラジルの環境省予算を上回るものである。こうした投資
内容は、当該年金基金およびオランダ政府・日本政府の環境に対する考え方と矛
盾するものといえる。
NGOによると、年金基金がこれら3つの食肉加工業者に投資している額として
は、オランダが最大、第二位が日本、三位がブラジルの年金基金であるという。
なお、これら3つの年金基金はポートフォリオを公開しているために、この問題
が発覚したのだが、公開していない多くの年金基金の投資先は不明である。
原文はこちら(英語)
https://bit.ly/3abgbpq

●2021.1.28 WWFJapan:『森林破壊の最前線』最新報告書を発表
WWFは世界の森林の現状をまとめた報告書『森林破壊の最前線』を発表した。「最
前線」とは、森林が急速に失われ、かつ残された森林もさらなる減少の危機にあ
る場所という意味。本報告書によると、2004年~2017年のあいだに、世界24か国
の森林破壊の最前線で4300万ヘクタール以上の森林が消失したという。
原文はこちら(日本語)
https://www.wwf.or.jp/activities/activity/4547.html

●2021.1.28 ブリヂストン:パラゴムノキ代替植物「グアユール」由来の天然ゴム生産性向上に寄与する技術開発に成功
現在、タイヤ原料の天然ゴムは、東南アジアに産地が集中しているパラゴムノキ
から生産されている。熱帯林減少問題を解決すべく、ブリヂストンはキリンとと
もに、乾燥地帯で栽培可能なキク科の低木、グアユールからのゴム生産に向けて
研究開発を行ってきたが、今回、同一のグアユールを安定的に増殖させる技術を
開発した。2020年代にグアユール由来のゴムによるタイヤ実用化を目指す。
原文はこちら(日本語)
https://www.bridgestone.co.jp/corporate/news/2021012801.html
https://sustainablejapan.jp/2021/01/29/kirin-bridgestone-guayule/58460
(要有料登録)

●2021.1.28 IOC:IOC、サヘル地域の砂漠化防止への貢献により、オリンピック運営に伴う二酸化炭素排出を超える削減を決定
国際オリンピック委員会(IOC)は、IOC理事会において、オリンピック運営に伴
う二酸化炭素排出を上回る排出量削減を、オリンピック森林プロジェクトを通じて
2024年までに達成することを明らかにした。このプロジェクトはサヘル地域の砂漠
化防止に取り組むグレート・グリーン・ウォールプロジェクトの一部となっている。
原文はこちら(英語)
https://www.olympic.org/news/ioc-to-be-climate-positive-in-2024
日本語情報源は https://sustainablejapan.jp/2021/01/30/ioc-2024-climate-positive/58499

【パームオイル問題】
●2020.2.15 Mongabay:土地収奪急増の背後に「飢えた」パームオイル・紙パルプ企業の存在
インドネシアでは2020年、パームオイル企業や紙パルプ企業が新型コロナウイル
ス・パンデミックによる移動制限を利用して事業を拡大しようとしたため、土地
紛争が増加した。NGO農地改革コンソーシアム(KPA)によると、インドネシア経
済が好況だった2019年の4月から9月に発生した土地紛争は133件であったが、20
20年は経済が停滞したにもかかわらず、同時期に138件の紛争が発生したという。
2008年の世界的な景気後退期には、土地紛争はインドネシア全土で24件のみであ
った。
昨年の土地紛争の増加は、政府のソーシャルディスタンス政策により、企業の土
地収奪に反対する人々の活動が制限されていることを利用して、「土地に飢えた
」パームオイル企業や紙パルプ企業等が事業拡大を進めようとしていることによ
るという。
このほか、空港、有料道路、ダムといったインフラ開発、新たな脅威として政府
による食糧団地造成計画も、土地紛争も一因になっている。
原文はこちら(英語)
https://bit.ly/3dJm3IJ

【バイオマス】
●2021.2.12 バイオマス発電ポータルサイト:菅首相らに500名以上の科学者が警鐘-森林は燃やすのでなく守るべきもの
ウッドウェル気候研究センターのウェブサイトにて、500名以上の科学者が菅首相
、米売電大統領らに宛てた公開書簡が発表された。森林破壊につながるようなバ
イオマス燃料の使用に警鐘を鳴らしている。日本に対しては木質だけでなく、パ
ーム油などを燃料利用することのリスクについても指摘している。
原文はこちら
(日本語)https://biomassinfo.jp/news-articles/500/
(英語)Woodwell Climate Research Center
https://www.woodwellclimate.org/letter-regarding-use-of-forests-for-bioenergy/

●2021.2.11 河北新報:石巻・須江地区バイオマス発電計画 地元住民、県に中
止要望
石巻市須江地区に建設予定の液体バイオマス発電所について、地元の住民団体「
須江地区保護者の会」などは9日、事業計画の中止を県に要望した。住民団体は
(1)生活環境の悪化や健康被害(2)燃料輸送に伴う交通事故(3)排水を流
す下水路の未整備-といった懸念を表明。県環境影響評価技術審査会の手続きを
進める事業者が住民の不安を解消できない計画を見直すよう、県による指導を求
めた。
詳しくはこちら
https://kahoku.news/articles/20210210khn000040.html

●2020.2.1 FoEJapan:国内金融機関449社にバイオマス発電融資の持続可能性確認に関するアンケート実施
国際環境NGO FoEJapanは、日本国内の金融機関449社を対象に、融資の際のバイオ
マス発電の持続可能性確認に関するアンケートを実施した。その結果、回答のあ
った59社のうち、バイオマスの限らず、融資にあたっての持続可能性や環境社会
影響評価に関するガイドラインを作成している企業は3社にとどまった。これま
での報道資料等から、バイオマス発電事業への出資を明らかにしている金融・保
険企業からは回答はほとんど得られなかった。
原文はこちら(日本語)
https://www.foejapan.org/forest/biofuel/210201.html

【中国情報】
●2021.02.24 中国木材網:2020年のフローリング製品の年間総販売量は約9.03億平方メートル
中国林産工業協会の統計によると、2020年の中国のフローリング製品の年間総販
売量は約9.03平方メートルで、前年同期比1.35%増であった。
原文はこちら(中国語)
http://www.chinatimber.org/news/75744.html

●2021.02.22 中国木材網:中国の天然林資源は全国の森林面積の64%に
この5年間で中国の天然林の面積は8,895万ムー(1ムー=666.7平方メートル)、
蓄積量は13.75億立方メートルで、森林資源の面積と蓄積量いずれも増加した。天
然林資源の質は徐々に向上し、生態機能は著しく強化されている。
原文はこちら(中国語)
http://www.chinatimber.org/news/75721.html

【日本は今!】
●2021.2.5 中国新聞:間伐促進法10年間延長へ
林野庁は四日、地球温暖化対策の一環として間伐促進特別措置法の期限を今年三
月末から十年間延長し、二〇三一年三月末までとする方針を明らかにした。
生育が従来の苗木より早い品種「エリートツリー」の普及のためには苗木生産者
や林業事業者への支援の継続が必要と判断。二月中に同法改正案を国会に提出す
る。
https://www.chunichi.co.jp/article/197018

●2021.2.10 オルタナ:野村不動産、木のルーバー付きオフィスビルで森林認証
野村不動産はこのほど、東京・千代田区に今年2月に開業するオフィスビル「H1O
(エイチワンオー)平河町」で、国際的な森林認証制度「SGEC/PEFCプロジェクト
CoC認証」を取得したことを発表した。同認証の取得は不動産デベロッパーやオフ
ィスビル分野では初めて。H1O平河町には外観や専有部に多くの多摩産の杉材をル
ーバー(よろい戸)として使用している。オフィスビルでの木材の使用はリラク
ゼーション効果などが期待できるという。
出所はこちら
https://www.alterna.co.jp/35175/

●2021.2.22 Housing Tribune:「山に利益を返す建築」のモデルを提示
法政大学のデザイン工学部建築学科の網野禎昭教授は、静岡県富士宮市で「製材
の歩留まりを高める」、「大径木を使用する」というテーマに挑戦した自宅を建
設している。斬新な2階建木造住宅に加えて、「山に利益を返す建築」のモデルと
して注目を集めそうだ。
https://htonline.sohjusha.co.jp/614-054/

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☆オンラインセミナー シリーズ:お寺と100年後の未来
http://ngo-ayus.jp/activity/training/ayus_seminar/temples_100years/
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■第2回■お寺で考える遠くの森と近くの山
世界では毎週、東京都の面積くらい森林が失われています。
森林が再生するには何十年という年月が必要。今始めないと、
森の風景はどんどん変わっていくことでしょう。
私たちはついコスパ重視で、家具など木材製品も安価なものを
求めてきましたが、その陰では森林を維持する地域や仕組みが
失われてもいました。
身近な山で育った木を意識的に使えば、100年後の山の風景は
また違ったものになってくるのではないでしょうか。
今回は地球環境という大きな視点から捉えたうえで、東京での
取り組みを例に、お寺で使う木材、例えば塔婆のことなどから
考えてみたいと思います。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼日時:2021年3月27日(土)16:00~17:30
(終了後30分ほど参加者の皆さんとのフリートークを行ない18時終了予定)
▼プログラム
■トーク1:森林危機? 世界と日本の現状
三柴淳一さん(NPO法人FoE Japan 森林保全と生物多様性担当)
■トーク2:お寺と環境問題 近くの山の木の塔場を使う ~多摩産の杉塔婆の
普及活動から
吉田尚英さん(寺ネット・サンガ代表、永寿院住職)
■トーク3:多摩の現場から(仮)
中島大輔さん(中島林業)
■パネルディスカッション
ご登壇の三柴さん、吉田さん、中島さんによるパネルです。
■フリートーク
終了後30分ほど、ご参加の皆さんからも質問を受けながらお話しします。
お時間のある方はぜひ引き続きご参加ください。
▼参加方法と定員:
ー会場参加:永寿院(大田区池上1-19-10) 定員15名
ーオンライン:会議システム(zoom)を使用  定員90名
▼お申込み:
・下記フォームよりお申込みください。
https://ssl.form-mailer.jp/fms/15f94984696998
会場参加をご希望の場合は、人数制限がございますので
順次状況をお知らせいたします。
オンライン参加の方にはzoomのURLをお知らせします。
・オンライン参加は、Peatixからもお申込みができます。
https://peatix.com/event/1836642/
▼共催:
国際環境NGO FoE Japan
寺ネットサンガ
テラエナジー株式会社
アーユス仏教国際協力ネットワーク
▼協力:
フェアウッド・パートナーズ
▼お問い合わせ:アーユス仏教国際協力ネットワーク
TEL 03-3820-5831 / E-mail event@ngo-ayus.jp
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☆新刊紹介 新泉社『誰のための熱帯林保全か』
笹岡正俊・藤原敬大編 2021年3月15日発行
新泉社:https://www.shinsensha.com/books/3908/
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この本では、熱帯産プランテーション商品の「責任ある生産と消費」のためのガ
バナンス(熱帯林ガバナンス)の仕組みが整備された後のインドネシアを対象と
して、今日の熱帯林ガバナンスの問題を、現場に生きる人びと(地域住民、移民
、アブラヤシ小農、労働者、違法伐採者、不法居住者)の視点から掘り起こすこ
とを試みています。
熱帯林保全をめぐる問題については多くの本が出ていますが、この本の特徴とし
ては、ガバナンスの制度的整備が進んだ後の問題に焦点を当てていること、ガバ
ナンスの進展の恩恵を被っていない人びとの視点から問題を掘り起こしているこ
と(違法伐採者、不法居住者にとっての問題にも目を向けています)、そして、
研究者と実務家の協働の成果であること、などを挙げることができます。
フェアウッド・パートナーズのメンバーや協力者が執筆しています
・新泉社:https://www.shinsensha.com/books/3908/

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☆新刊紹介 晃洋書房『アブラヤシ農園問題の研究1【グローバル編】
林田秀樹編著 2021年3月10日発行
晃洋書房:http://www.koyoshobo.co.jp/book/b560953.html
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なぜ東南アジアでアブラヤシ農園が急拡大しているのか?その世界への影響と問
題解決の方向は? 学問分野・社会的立場の垣根を超え、グローバルな視点から
焦眉の課題の解明に挑みます。インドネシア,マレーシア等の東南アジア諸国で
は、パーム油原料のアブラヤシを栽培する農園が日本の国土面積の半分以上の規
模に広がり、現地の自然や社会を大きく変えています。
本書は、アブラヤシ農園拡大の原因と影響を文理両分野のグローバルな視角から
解明し、それが引き起す問題を解決する方途を探ります。
フェアウッド・パートナーズのメンバーが執筆しています。
・晃洋書房:http://www.koyoshobo.co.jp/book/b560953.html

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☆動画「ホント?ウソ? バイオマスはカーボンニュートラル?」を公開!
https://www.youtube.com/watch?v=3zsA48bGmUQ
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国際環境NGO FoE Japanでは、バイオマス発電を問う動画を作成しました。
バイオマス発電は、カーボンニュートラルと言われますが、本当でしょうか?森
林は、樹木、地上に落ちた枝や葉、土の中にたくさんの炭素を蓄えています。特
に、長い年月をかけて形成された天然林や、湿地や泥炭地に生えている森林は、
地上部だけではなくて、地下にも大量の炭素を蓄えているのです。伐採して森林
がなくなってしまうと、蓄えられていた炭素は、やがてCO2の形で空気中に排出さ
れます。森林が元通りになれば、伐採のあと、放出されたCO2は、森林が回復する
過程で吸収され、再び固定されます。しかし、それまでの間、大気中のCO2は伐採
された森林の分だけ「増えている」状態が続いているのです。
森林がもとの状態に戻るとは限りません。この場合、森林に蓄えられた炭素は、C
O2として大気中に放出されたままです。こうした状況をわかりやすい6分ほどの動
画にまとめました。ぜひご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=3zsA48bGmUQ
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☆パーム油のワークショップ教材ができました!
「パーム油のはなし」2/『知る・考える・やってみる!熱帯林とわたしたち』
https://plantation-watch.org/palmtextbook/
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地球・人間環境フォーラムもメンバーであるプランテーション・ウォッチと、開
発教育協会(DEAR)が共同でワークショップ教材を制作しました。
シンプルで使いやすい10の授業案(アクティビティ)と専門家による11つのコラ
ムを収録しています。今年の新聞記事を使いながら、新型コロナウイルス感染症
(COVID-19)と熱帯林のつながりを考える授業案も収録しています。
森林減少、生物多様性、気候変動、そして、消費に焦点を当て、「持続可能な社
会」と「アクション(行動)」を学ぶことができます。知って、考えて、動き出
す。世界にはパーム油以外にもたくさんの問題がありますが、私たちが動くこと
で状況を変えていけるはず!
概要
・編集・発行:開発教育協会、プランテーション・ウォッチ
・2020年7月、A4版48ページ
・ダウンロード資料:写真9枚(A4カラー)
・一般価格:本体¥2,000+税(図書館価格¥4,000+税
・対象:小学校高学年以上

▼お問合せ・ご購入申込
認定NPO法人 開発教育協会(DEAR)
Tel: 03-5844-3630 Fax: 03-3818-5940
〒112-0002 東京都文京区小石川2-17-41TCC2号館3階
http://www.dear.or.jp/books/book01/5190/
※本体価格のほか送料・手数料がかかります(1冊の場合税込550円~)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
フェアウッドカフェ ショッピングサイトがリニューアルしました
https://www.fairwood.jp/cafe/
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森や作り手の見える木製品がみつかるフェアウッドカフェのショッピングサ
イトが新しくなりました。
リニューアルに伴い、お買い物の際、カード決済、銀行振り込み、コンビニ
決済がお選びいただけるようになりました。

何の木なのか、どこで育った木なのか、誰の手で生まれ変わったのか、ひと
つひとつ物語や想いのつまった商品をご紹介していきます。フェアウッド
カフェは、使ってくださるあなたや、あなたの大切な人にフェアウッドな
暮らしを提案します。

ぜひご利用ください。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆フェアウッド・パートナーズのWEBサイト
「クリーンウッド法に対応する木材DDのための実践情報」
https://www.fairwood.jp/consultation/howto_dd.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2017年5月20日施行された「合法伐採木材等の流通及び利用の促進に関する法律
(通称「クリーンウッド法」)」に対応するのに望ましい木材DD(デュー
デリジェンス)を行うための実践的な情報をお届けします。
※更新情報:
国別リスク情報「3.ルーマニア」に「その2」を追加しました。

■合法性確認とデューデリジェンス
■合法性確認のための木材DDのステップ
1.情報収集
2.リスク評価
(1)初期リスク評価
(2)詳細リスク評価
3.リスク緩和措置
■国別リスク情報
1.中国
(1)違法リスクの高い輸入相手国の事例
(2)木材輸入の現状と違法伐採対策など
2.マレーシア・サラワク州
3.ルーマニア
(1)その1
(2)その2
4.ベトナム
5.インドネシア

問合せ 「木の流れから、未来をつくる」フェアウッド・パートナーズ
Eメール:info@fairwood.jp
国際環境NGO FoE Japan(三柴、佐々木、TEL:03-6909-5983)
地球・人間環境フォーラム(坂本、飯沼、TEL:03-5825-9735)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆パーム油について知るためのWEBサイト紹介
『あぶない油の話』パーム油のことを知るサイト
http://plantation-watch.org/abunaiabura/

「パーム油調達ガイド」
http://palmoilguide.info
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
プランテーション・ウォッチでは、パーム油の消費者向けと企業向けのウェブサ
イトを立ち上げています。
一般消費者向けには、『あぶない油の話』パーム油のことを知るサイトを通じて
、パーム油が身の回りの多くの食品に多く含まれていること、そのパーム油の生
産のためのプランテーション 開発が引き起こしている環境問題や社会問題につい

て伝え、情報を発信しています。

パーム油を調達している企業向けには、パーム油の調達リスクに対処し、サプラ
イチェーン管理を実践するための情報や手順をまとめた情報提供サイト「パーム
油調達ガイド(http://palmoilguide.info)」があります。
是非、サイトをご覧いただき、ご活用ください。

『あぶない油の話』パーム油のことを知るサイト
http://plantation-watch.org/abunaiabura/
「パーム油調達ガイド」
http://palmoilguide.info

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

☆森林と私たちの暮らしのつながりについて学ぶ教材

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
世界の森林問題について学んでもらうための映像教材をフェアウッド・パート
ナーズが関わり作成しています。
社内や地域での環境・森林をテーマとした勉強会等の企画に活用ください!

■映像資料
「人と木」(無料)
http://www.gef.or.jp/activity/forest/hitotoki/
「木の来た道」(定価3,000円/図書館価格:12,000円)(税別・送付料込)
http://www.fairwood.jp/news/pr_ev/2009/pr090623_publish_woew.html
「森の慟哭」(詳細下記参照)
http://www.foejapan.org/forest/palm/dvd_01.html

■お問合せ
FoE Japan(三柴) Tel: 03-6909-5983
地球・人間環境フォーラム(坂本) Tel: 03-5825-9735
E-mail: info@fairwood.org

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
・みなさんの知人、友人、ご家族の方にもこのメールマガジンをお知らせして
ください。メールマガジンの登録、バックナンバーはこちらです。
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・本メールマガジンの記事について、無断転載はご遠慮ください。
ただし、転載許可の表記のある場合を除きます。
・本メールマガジンに関するご意見・ご感想などは下記のEmailにお寄せくだ
さい。お待ちしております。e-mail: info@fairwood.jp

発 行 : フェアウッド・パートナーズ http://www.fairwood.jp
編 集 : 坂本 有希/三柴 淳一
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