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フェアウッド・マガジン世界のニュース 第206号 2021年9月30日

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フェアウッド・マガジン  世界のニュース
第206号           2021年9月30日

--- フェアな木材を使おう ---     http://www.fairwood.jp

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この夏も主に北半球における森林火災が再び猛威をふるった年になりました。森林破壊と気候変動への影響が更に注目されるなか、WBCSDによる新たな評価やBGCIによる樹木の絶滅危惧情報が公表されています。
我が国においても、公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律が改正され、10月1日より施行されます。気候変動対策をも焦点に入れた民間の取り組み促進が期待されています。
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【世界の森林】
●2021.8.30 wbcsd:森林ソリューショングループ、新たな主要業績評価指標(KPI)を公表
森林ソリューショングループ(FSG)のメンバーは本日、今年初めに採用された一連の改訂主要業績評価指標(KPI)による最初の結果を発表し、すべての長期指標におけるポジティブな傾向、および新しい指標によるより包括的な全体像を明らかにした。
FSGは2019年7月に森林分野のSDGロードマップを発表し、続いて最初の実施報告書を公表していた。 共同ビジョンは、作業林、生物経済、循環性、気候、水、人、コミュニティ、調達の8つの影響領域における意義のあるアクションへと置き換えられている。 これらはKPIへと関連付けられているため、その実施状況を把握し、時系列で進捗状況を追跡するためのベースラインが企業へと与えられている。
原文はこちら(英語)
https://bit.ly/2XBvdBh

●2021.9. BGCI:BGCIが世界の樹木の現状に関するレポートを発表
植物園自然保護国際機構(BGCI)が、世界の樹木に関する画期的なレポートを発行した。グローバルツリーアセスメント(GTA)により実施された調査をまとめたこのレポートは、木々を保全する取り組みにおける主要なギャップを特定するために行われた5年間にわたる研究の集大成となっている。これは、世界において絶滅の危機に瀕している樹木を評価した初めての試みのひとつとなっている。
世界の6万種の樹木を調査したところ、その3割(17,500種)が絶滅が危惧される状態にある。すなわち、絶滅が危惧される哺乳類、鳥類、両生類、爬虫類を合わせた数の2倍にあたる量である。
また、440を超える樹種が絶滅の危機に瀕していると報告書は明らかにしており、野生に残存する個体に置き換えた場合には、50個体未満となっている。マラウイのムランジェ山に数本しか残っていないムランジェ杉や、北ウェールズだけに見られるMenai whitebeam(Sorbus arvonensis)(30本しか残っていない)など、世界中で確認される。
原文はこちら(英語)
https://www.bgci.org/news-events/bgci-launches-the-state-of-the-worlds-trees-report/

●2021.9.22 CNN:森林火災多発の北半球、二酸化炭素の放出量が過去最高を記録
(CNN) 欧州連合(EU)の地球観測プログラム「コペルニクス大気監視サービス(CAMS)」が21日に公表したデータによると、北半球ではこの夏に各地で相次いだ森林火災の影響で、記録的な量の二酸化炭素が放出された。
大規模な火災は地中海沿岸部や北米、シベリアなどで発生し、この夏の間に27億トン以上の二酸化炭素が放出された。7月と8月には火災による月間の放出量がそれぞれ過去最高を記録。7月の放出の半分以上は北米とシベリアの火災が原因だった。
欧州のこの夏の気温は観測史上最高を記録し、地中海や北極圏、カナダの一部でも記録を大幅に更新した。
詳しくはこちら
https://www.cnn.co.jp/world/35176989.html

●2021.9.17 AFP:世界最大の木、耐火シート巻き山火事から保護 米加州
米カリフォルニア州の国立公園で16日、世界最大級のセコイアの巨木群を山火事から守るため、木々に耐火シートが巻き付けられた。同国西部では、乾燥による大規模な火災が相次いでいる。
作業が行われたのは、セコイア国立公園(Sequoia National Park)。樹高83メートルで世界最大の「シャーマン将軍の木(General Sherman Tree)」をはじめとする巨木群の木々が、アルミニウム製の耐火シートで包まれた。
カリフォルニア州では、今年の猛烈な火災により、既に数十万ヘクタールの森林が焼失している。
科学者らは、同域の森林火災を深刻化させている長引く干ばつや高温の背景には、人間の活動を原因とする地球温暖化があると指摘する。
詳しくはこちら
https://www.afpbb.com/articles/-/3366840

【パーム油問題】
●2021.9.16 Bloomberg:パーム油の大企業、業界随一のESGスコアが森林の荒廃を隠蔽
西アフリカの貧困国であるリベリアにおいて、世界で2番目に大きいパーム油企業の子会社が森林を破壊し、先住民族の権利を侵害していることを認めた。 その一方で、親会社は環境および社会政策に関する投資家からの評価において業界のリーダー企業とされている。
Golden Agri Resources Ltd.は2月に、Golden Veroleum Liberia(GVL)社が、地球上で最も豊かな生物多様性を有する地域の破壊を含む操業について、地元住民に十分な補償を行っていないことを認めた。 同社の株主には、世界最大の資産運用会社であるBlackRock Inc.があり、その会長であるラリー・フィンク氏は、彼の会社が管理する9.5兆ドルの資産を、気候変動対策へと向けている。
原文はこちら(英語)
https://www.bloomberg.com/news/features/2021-09-15/palm-oil-giant-s-industry-beating-esg-score-hides-razed-forests

【日本は今!】
●2021.9.8 林野庁:公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律(改正後:脱炭素社会の実現に資する等のための建築物等における木材の利用の促進に関する法律)
「公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律」(平成22年法律第36号)は、平成22年5月26日に公布され、同年10月1日に施行されました。
本法律に基づき、農林水産省及び国土交通省は、公共建築物における木材利用に関する基本方針を策定し、政府一体となり、公共建築物における木材の利用の促進に取り組んできました。こうした中、公共建築物の床面積ベースの木造率は、法制定時の8.3%から令和元年度には13.8%に上昇しています。
一方で、民間建築物については、木造率の高い低層の住宅以外にも木材の利用の動きが広がりつつあるものの、非住宅分野や中高層建築物の木造率は低位にとどまっています。
また、2050年カーボンニュートラルの実現に貢献するためには、「伐って、使って、植える」という森林資源の循環利用を進めることが必要不可欠です。
こうしたことを背景として、第204回通常国会において、「公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律の一部を改正する法律」(令和3年法律第77号)が成立し、令和3年6月18日に公布されました。
詳しくはこちら
https://www.rinya.maff.go.jp/j/riyou/koukyou/

●2021.9.21 日本林業調査会:民間建築物の木造化へ「ウッド・チェンジ協議会」発足
林野庁は、新たに「民間建築物等における木材利用促進に向けた協議会」(通称:ウッド・チェンジ協議会)を立ち上げ、9月13日に第1回会合を開催した。一昨年2月に設置した「ウッド・チェンジ・ネットワーク」を発展的に改組し、改正木材利用促進法の10月1日施行を睨んで体制を強化した。会長には、隅修三・東京海上日動火災保険(株)相談役が就任した。
詳しくは、こちら
https://www.j-fic.com/bd/isbn/9784889656619/

●2021.9.25 東洋経済:無謀な森林伐採が「土砂災害」を招いている事実
日本の治水対策がこのほど大きく変わったのをご存じだろうか。今年5月「流域治水関連法」が公布され、7月にその一部が施行された。改正の背景には、豪雨災害、土砂災害が激甚化・頻発化していること、さらに気候変動の影響により今後、降雨量や洪水発生頻度が増加することが見込まれていることがある。
「流域」とは降った雨が一筋の川の流れとして収斂するエリア。一級河川で考えると日本には109の流域がある。従来は、主に河川管理者が、「河川区域」において、堤防やダムなどを整備し治水を行っていた。
が、改正後はこれに加え、流域に関わるあらゆる関係者が協働し、山間部など上流部の集水域から、平野部で洪水に見舞われることの多い氾濫域まで、流域全体を視野に入れて治水に取り組むことになったのだ。
詳しくはこちら
https://toyokeizai.net/articles/-/458023

●2021.9.10 PRTimes:産学連携による『国産広葉樹活用プロジェクト』を発足
この度、国立大学法人神戸大学(以下、「神戸大学」)、国立大学法人信州大学(以下、「信州大学」)、カリモク家具株式会社(以下、「カリモク」)、株式会社Andeco(以下「Andeco」)は、広葉樹林を主体とする森林資源のデジタル管理、未利用材の流通サービス開発、実証実験などのノウハウを相互に共有して連携を図ることとし、放置広葉樹林(里山)の木材としての活用及び、流通促進を通じた未利用材の活用推進、森林荒廃の問題解決、輸入材の全面依存というリスク軽減へ向けて『国産広葉樹活用プロジェクト』、以下(「本プロジェクト」)を本日発足しました。
詳しくはこちら
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000014.000024427.html

●2021.9.28 財経新聞:建築家や工務店が日本全国7000件以上の木材データを確認、プロに相談できる木材プラットフォームeTREE(イーツリー)を10月8日「木の日」に正式リリース!
eTREEを手掛ける株式会社森未来(本社東京都港区/代表取締役:浅野純平)は、プロの建築家や工務店が、即時、木材の検索・見積ができる木材プラットフォームeTREEを10月8日に正式リリースします。
木材プラットフォームeTREEは、建築家や工務店が約7000点の木材情報の中から目的や用途に合った木材の検索ができ、デザインなどによって最適な木材の相談もできるプラットフォームです。
これまで木材を使いたい場合は、一社一社個別に材木店に見積を依頼し、取得しなければなりませんでした。また、カタログがないことも多く、サンプルを取得するのにも非常に手間がかかっていましたが、このプラットフォームを活用することでその煩わしさが大幅に軽減されます。
木材提供側となる材木店や林業を営む企業は、これまでは地元の木材市場にセリに出すしかありませんでしたが、eTREEを通し、全国の建築家や工務店にダイレクトに販売が可能になります。
この両者をマッチングするプラットフォームはこれまでにない、新たな取り組みとなります。
詳しくはこちら
https://www.zaikei.co.jp/releases/1427112/

●2021.9.29 佐賀新聞:環境守る木製品知って 中村製材所(佐賀市) 佐大生にSDGs紹介
国連が掲げるSDGs(持続可能な開発目標)に積極的に取り組んでいる佐賀市諸富町の中村製材所(中村展章社長)は、佐賀大学理工学部の学生たちに企業としてのSDGsの取り組み事例を紹介した。学生たちは3日間の集中講義で学びを深めた。
中村製材所は2006年、持続可能な森林活用・保全を目的に、適切な森林管理を認証する国際的なFSCのCoC認証(加工・流通過程管理)を取得。環境を守りながら地域経済にも貢献できる木材や木製品を提供してきた。樹齢の若い木でも高品質な風合いを醸し出す突板「SKINWOOD(スキンウッド)」を独自に開発。適切な森林の伐採サイクルで資源に負荷をかけないことを目指している。
詳細はこちら(要登録)
https://www.saga-s.co.jp/articles/-/746390

【中国情報】
●2021.09.27 中国木材網:中国の家庭用・装飾用木製品の輸出増加が加速
2021年1-6月の中国の家庭用・装飾用木製品の輸出量は40万トンで、2020年同期に比べ10万トン増え、35.5%増であった。輸出額は昨年同期比44.8%増の15億160万5,000米ドルであった。
原文はこちら(中国語)
http://www.chinatimber.org/news/77796.html

●2021.09.13 中国木材網:2021年の中国の家具製造企業は6,544社
ここ数年、中国の家具産業の発展は目覚ましく、2020年の国内の家具製造企業数は2019年に比べ72社多い6,544社であったが、2021年はこの2020年末の水準を維持し同数の6,544社である。
原文はこちら(中国語)
http://www.chinatimber.org/news/77664.html

●2021.09.10 中国木材網:中国の木質家具の生産量は家具全体の40.48%
中国の家具のうち主要なものは金属家具及び木質家具である。2020年の中国の木質家具の生産量は全体の40.48%、金属家具は50.91%であり、この二つの生産量の合計だけで90%を超える。
原文はこちら(中国語)
http://www.chinatimber.org/news/77635.html

●2021.09.03 中国木材網:中国の林地面積は2億8,412万5,900ヘクタール
このほど、国務院第三次全国国土調査指導部会弁公室、自然資源部、国家統計局は「第三次全国国土調査主要統計公報」を発表した。調査データによると、中国の林地面積は2億8,412万5,900ヘクタールであり、うち87%は年間降水量400ミリ以上の地域に分布している。四川、雲南、内モンゴル、黒竜江等4省の林地面積が最も大きく、全国の林地の34%を占める。
原文はこちら(中国語)
http://www.chinatimber.org/news/77556.html

【バイオマス発電】
●2021.9.10 日本経済新聞:イーレックス、ベトナムでバイオマス発電所 24年稼働へ
新電力大手のイーレックスは、ベトナムでバイオマス発電事業に乗り出す。ベトナム電力公社(EVN)などと連携し、2024年に出力2万キロワットの発電所を稼働させる計画で、さらなる事業拡大を視野に入れる。イーレックスが海外でバイオマス発電所を建設するのは初めて。温暖化ガスの削減量を2国間で分け合う制度の活用も想定している。
詳しくはこちら(要登録)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC03EZA0T00C21A9000000/

●2021.8.27 日経ビジネス:バイオマス発電に“偽物狩り”の洗礼、日本で投資控えの痛恨
再生可能エネルギーの1つであるバイオマス発電の将来性に不安感が漂っている。欧州委員会は7月中旬、木材を燃料とするバイオマス発電の基準を厳格化する改正案を公表した。バイオマス発電への投資が相次ぐ日本でも、厳格化の先行きに不安を感じ、一部で投資を控える動きが出てきた。
今年春、ある大手製紙会社は、予定していたバイオマス発電所への投資を、直前でやめることに決めた。投資を判断する過程で、昨年から欧州でバイオマス発電への風当たりが強くなっていることを知ったからだ。「大規模な投資をする前に、正しい情報を知ることができてよかった」。担当者は胸をなで下ろす。
詳しくはこちら
https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00332/082500005/

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☆シンポジウム:森林へのまなざし ー異分野共創・未来への投資ー
http://www.foeri.org/pdf/2021sympo_flyer.pdf
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近年、さまざまな立場の人たちが森林に関わり、生態系減災、地域再生、人材育成、ファンド組成、投資など、多様な分野から森林に関する議論が提起されています。本シンポジウムでは、そうした関連セクターで活躍されている人たちをお招きして、それぞれの立場から森林に対する見方、森林の現代的意義と未来像などを報告していただき、異分野間の共創の先にある森林と地域社会のあるべき姿を語り合いたいと思います。

■プログラム
・13:00~13:05 開会の挨拶と注意事項
・13:05~13:40 第1報告 「生態系減災における森林の役割」
一ノ瀬 友博氏/慶應義塾大学 環境情報学部 教授 農村計画学会 会長
・13:40~14:15 第2報告 「グリーンインフラを支える中間支援組織の運営と経営ノウハウ」
折原 磨寸男氏/特定非営利活動法人 NPO birth 代表理事
・14:20~14:55 第3報告 「地域金融と循環共生型社会」
山口 美知子氏/公益財団法人 東近江三方よし基金 事務局長
・14:55~15:30 第4報告「金融は林業の収益化に貢献できるか」
松本 晃氏/株式会社 日本政策投資銀行 地域調査部 参事役
・15:40~16:50パネルディスカッション

■日時:2021年10月2日(土)開演13:00、終演17:00
■申込:https://forms.gle/Wyx4K86eexH2FxCGA
*10月1日(金)12:00〆切

■主催:「森林・林業・山村問題を考える」シンポジウム実行委員会

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☆ジャングルふれんず 熱帯林セミナー「バイオマス発電が引き起こす森林破壊のリスク」
https://hutangroup.org/archives/tag/ngo
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ウータンでは、熱帯林を破壊して莫大な温室効果ガスを排出するパーム油発電への反対アクションを続け、2020年には舞鶴・福知山のパーム油発電事業を地元の方々と協力して撤退させました。

しかし、PKS(パーム椰子殻)、北米やベトナムの木質ペレットなどの輸入バイオマス発電が日本でどんどん計画・実施されています。

本来、燃やしたら温室効果ガスが発生するはずのバイオマス発電が、なぜ日本で再生可能エネルギーとして広がりつつあるのか…そこには「カーボン・ニュートラル」という気候変動対策の大きな抜け穴があります。

バイオマス発電の現状と問題点をFoE Japanの満田夏花さんに伺います。また、各地のバイオマス発電事業の現場からの情報をお届けしたいと思います。

【日時】2021年10月2日(土)14:30〜16:30
【開催方法】オンライン及びルマ・ボルネオ大阪にて
①オンライン zoom
②会場 ルマ・ボルネオ *定員15人 申し込み先着順とします。
地図:https://nobuo5002.wixsite.com/ruma2
【参加費】無料
【申し込み】
以下のフォームからお申し込みください。
https://forms.gle/VQxmWtCX9yCy8Acw7
*フォームからお申し込みが難しい方は contact-hutan@hutangroup.org まで

【講師】
満田夏花(みつた・かんな)さん
国際環境NGO FoE Japan事務局長。大学時代、植生調査や山歩き、バードウォッチングなどのサークル活動を通じて、大規模開発がもたらす自然破壊の
実態に直面。環境分野を志し、財団法人地球・人間環境フォーラムに就職。2009年よりFoE Japanにて活動。最近は、とくにバイオマス発電の環境社会影響に関する調査・提言活動に取り組む。

主催:ウータン・森と生活を考える会
協力:国際環境NGO FoE Japan、一般財団法人地球・人間環境フォーラム、プランテーション・ウォッチ

*地球環境基金の助成を受けて開催します。

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☆オンラインセミナーシリーズ:バイオマス発電の持続可能性を問う-FIT制度への提言
https://www.foejapan.org/forest/biofuel/2020.html
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再生可能エネルギー固定価格買取制度(FIT)の導入により、木質ペレット、PKS、パーム油などを使ったバイオマス発電事業がここ数年の間で急激に増えました。その多くは海外で生産された燃料に頼っています。バイオマス燃料の生産のために天然林が皆伐され、野生生物の生息地が脅かされるといった報告が生産国から相次いでいます。

そんな輸入バイオマスを利用した発電は本当に持続可能と言えるのでしょうか。本オンラインセミナーシリーズでは、国内・国外から専門家をゲストスピーカーとしてお招きし、バイオマス発電の持続性について考えます。

第6回:EUの動向から考えるバイオマス発電の先行き

現在、欧州連合(EU)は再生可能エネルギー指令(EU-RED)の改訂作業に入っています。バイオマス発電については、もともと森林などのからの土地利用転換を伴って生産された燃料を除外するなどの持続可能性基準がもうけられていましたが、生物多様性への影響を最小限とすること、カスケード利用など基準が厳しくなる方向です。しかし、まだまだ大きな議論があります。

また、イギリスでは新規バイオマス発電の温室効果ガス排出量の上限を厳格化、オランダではバイオマス事業への新規補助金を一時停止するなど、バイオマス発電をとりまく状況は急激に変わっています。

この動きの背景には何があるのでしょうか?バイオマス発電の未来はどう変わるのでしょうか?EUのバイオマス政策の専門家をお呼びして、バイオマス発電の今後や日本への示唆について学びます。

ぜひ、ご参加ください。

■日時:2021年10月12日(火)19:00~21:00
■申込み:以下からお申込みください。
登録フォーム:https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_PiL5-3HBSSqZE1bBqcJ4dQ

※オンライン会議システムのzoomを使います。
※マイク・スピーカー機能のついたPCもしくはスマホ、タブレットが必要です。

■プログラム
(予定、同時通訳有)

1. 日本におけるバイオマス持続可能性をめぐる議論(満田夏花/FoE Japan)
2. EUのバイオマス政策:EU再生可能エネルギー指令(EU-RED)とイギリスのバイオマス政策(Luke Chamberlain氏/Partnership for Policy Integrity)
3. EUのバイオマス政策:オランダのバイオマス政策(Fenna Swart氏/Clean Air Committee)
4. コメント(泊みゆき氏/バイオマス産業社会ネットワーク)
5. 質疑応答

■参加費:無料 *寄付歓迎(こちらから):https://www.foejapan.org/join/donation.html
■主催:国際環境NGO FoE Japan
■共催:バイオマス産業社会ネットワーク
■問合せ:国際環境NGO FoE Japan
TEL: 03-6909-5983(info@foejapan.org)

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☆フェアウッド・パートナーズウェブサイトをリニューアルしました!
https://fairwood.jp/
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国際環境NGO FoE Japanと地球・人間環境フォーラムが運営するフェアウッド・パ
ートナーズのウェブサイトがリニューアルし、見やすくなりました。
ぜひ、ご覧ください。
https://fairwood.jp/
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☆動画「ホント?ウソ? バイオマスはカーボンニュートラル?」を公開!
https://www.youtube.com/watch?v=3zsA48bGmUQ
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国際環境NGO FoE Japanでは、バイオマス発電を問う動画を作成しました。
バイオマス発電は、カーボンニュートラルと言われますが、本当でしょうか?森
林は、樹木、地上に落ちた枝や葉、土の中にたくさんの炭素を蓄えています。特
に、長い年月をかけて形成された天然林や、湿地や泥炭地に生えている森林は、
地上部だけではなくて、地下にも大量の炭素を蓄えているのです。伐採して森林
がなくなってしまうと、蓄えられていた炭素は、やがてCO2の形で空気中に排出さ
れます。森林が元通りになれば、伐採のあと、放出されたCO2は、森林が回復する
過程で吸収され、再び固定されます。しかし、それまでの間、大気中のCO2は伐採
された森林の分だけ「増えている」状態が続いているのです。
森林がもとの状態に戻るとは限りません。この場合、森林に蓄えられた炭素は、C
O2として大気中に放出されたままです。こうした状況をわかりやすい6分ほどの動
画にまとめました。ぜひご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=3zsA48bGmUQ
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☆パーム油のワークショップ教材ができました!
「パーム油のはなし」2/『知る・考える・やってみる!熱帯林とわたしたち』
https://plantation-watch.org/palmtextbook/
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地球・人間環境フォーラムもメンバーであるプランテーション・ウォッチと、開
発教育協会(DEAR)が共同でワークショップ教材を制作しました。
シンプルで使いやすい10の授業案(アクティビティ)と専門家による11つのコラ
ムを収録しています。今年の新聞記事を使いながら、新型コロナウイルス感染症
(COVID-19)と熱帯林のつながりを考える授業案も収録しています。
森林減少、生物多様性、気候変動、そして、消費に焦点を当て、「持続可能な社
会」と「アクション(行動)」を学ぶことができます。知って、考えて、動き出
す。世界にはパーム油以外にもたくさんの問題がありますが、私たちが動くこと
で状況を変えていけるはず!
概要
・編集・発行:開発教育協会、プランテーション・ウォッチ
・2020年7月、A4版48ページ
・ダウンロード資料:写真9枚(A4カラー)
・一般価格:本体¥2,000+税(図書館価格¥4,000+税)
・対象:小学校高学年以上

▼お問合せ・ご購入申込
認定NPO法人 開発教育協会(DEAR)
Tel: 03-5844-3630 Fax: 03-3818-5940
〒112-0002 東京都文京区小石川2-17-41TCC2号館3階
http://www.dear.or.jp/books/book01/5190/
※本体価格のほか送料・手数料がかかります(1冊の場合税込550円~)

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フェアウッドカフェ ショッピングサイト
https://www.fairwood.jp/cafe/
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森や作り手の見える木製品がみつかるフェアウッドカフェのショッピングサ
イトが新しくなりました。
リニューアルに伴い、お買い物の際、カード決済、銀行振り込み、コンビニ
決済がお選びいただけるようになりました。

何の木なのか、どこで育った木なのか、誰の手で生まれ変わったのか、ひと
つひとつ物語や想いのつまった商品をご紹介していきます。フェアウッド
カフェは、使ってくださるあなたや、あなたの大切な人にフェアウッドな
暮らしを提案します。

ぜひご利用ください。
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☆フェアウッド・パートナーズのWEBサイト
「クリーンウッド法に対応する木材DDのための実践情報」
https://www.fairwood.jp/consultation/howto_dd.html
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2017年5月20日施行された「合法伐採木材等の流通及び利用の促進に関する法律
(通称「クリーンウッド法」)」に対応するのに望ましい木材DD(デュー
デリジェンス)を行うための実践的な情報をお届けします。
※更新情報:
国別リスク情報「3.ルーマニア」に「その2」を追加しました。

■合法性確認とデューデリジェンス
■合法性確認のための木材DDのステップ
■国別リスク情報
問合せ 「木の流れから、未来をつくる」フェアウッド・パートナーズ
Eメール:info@fairwood.jp
国際環境NGO FoE Japan(三柴、佐々木、TEL:03-6909-5983)
地球・人間環境フォーラム(坂本、飯沼、TEL:03-5825-9735)

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☆パーム油について知るためのWEBサイト紹介
『あぶない油の話』パーム油のことを知るサイト
http://plantation-watch.org/abunaiabura/

「パーム油調達ガイド」
http://palmoilguide.info
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プランテーション・ウォッチでは、パーム油の消費者向けと企業向けのウェブサ
イトを立ち上げています。
一般消費者向けには、『あぶない油の話』パーム油のことを知るサイトを通じて
、パーム油が身の回りの多くの食品に多く含まれていること、そのパーム油の生
産のためのプランテーション 開発が引き起こしている環境問題や社会問題につい
て伝え、情報を発信しています。
パーム油を調達している企業向けには、パーム油の調達リスクに対処し、サプラ
イチェーン管理を実践するための情報や手順をまとめた情報提供サイト「パーム
油調達ガイド(http://palmoilguide.info)」があります。
是非、サイトをご覧いただき、ご活用ください。

『あぶない油の話』パーム油のことを知るサイト
http://plantation-watch.org/abunaiabura/
「パーム油調達ガイド」
http://palmoilguide.info

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☆森林と私たちの暮らしのつながりについて学ぶ教材
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世界の森林問題について学んでもらうための映像教材をフェアウッド・パート
ナーズが関わり作成しています。
社内や地域での環境・森林をテーマとした勉強会等の企画に活用ください!

■映像資料
「人と木」(無料)
http://www.gef.or.jp/activity/forest/hitotoki/
「木の来た道」(定価3,000円/図書館価格:12,000円)(税別・送付料込)
http://www.fairwood.jp/news/pr_ev/2009/pr090623_publish_woew.html
「森の慟哭」(詳細下記参照)
http://www.foejapan.org/forest/palm/dvd_01.html

■お問合せ
FoE Japan(三柴) Tel: 03-6909-5983
地球・人間環境フォーラム(坂本) Tel: 03-5825-9735
E-mail: info@fairwood.org

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・みなさんの知人、友人、ご家族の方にもこのメールマガジンをお知らせして
ください。メールマガジンの登録、バックナンバーはこちらです。
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・本メールマガジンの記事について、無断転載はご遠慮ください。
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