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フェアウッド・マガジン 第201号 2021年4月30日

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F A I R W O O D M A G A Z I N E
フェアウッド・マガジン  世界のニュース
第201号           2021年4月30日

--- フェアな木材を使おう ---     http://www.fairwood.jp

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2030年の温室効果ガス削減目標が46%(2013年度比)に引き上げられ、再生可能
エネルギーのさらなる活用や森林による吸収など森林への期待も高まると予想さ
れます。一方で、再エネとして木質バイオマスを燃やすことへの懸念や、世界各
地での森林減少問題が引き続き報告されており、持続可能な社会に向けた取組み
は、本質的な問題解決に向けさらなる努力が必要となってきています。
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【森林減少】
●2021.3.4 The Straints Times: インドネシア、昨年の森林減少率は減少
インドネシア環境省によると、2020年の森林減少面積は115,500ヘクタールで、20
19年の462,500ヘクタールに比して森林減少面積は75%減となったと発表した。政
府側は、原生林の皆伐モラトリアムや森林火災対策の改善が奏功した結果だとし
ている。国際環境NGO、グリーンピースはこの見方に懐疑的で、コロナウィルスパ
ンデミックによる経済活動の停滞と雨天の日が多かったことによるのではないか
としている。
原文はこちら(英語)
https://bit.ly/32fioLM

●2021.3.12 National Geographic: アマゾン熱帯雨林は気候変動に貢献か?
30名を超える科学者の研究によると、アマゾンの熱帯雨林はいまや地球温暖化を
促進しているとみられるという。それは以下の人為的な要因により、二酸化炭素
を含む温室効果ガスが森林から放出されているためである。湿地の乾燥化や伐採
による土壌圧縮によって、温室効果ガスであるN2Oの排出が増加する。また森林の
野焼きにより発生する煤(すす)は、太陽光を吸収し気温を上昇させる。森林減
少は降雨パターンを変え、森林の乾燥化をさらにすすめ、気温上昇をもたらす。
洪水やダム建設は、森林破壊の主要因である放牧と同様、相当量のメタンガスを
発生させるが、全世界で排出されるメタンガスの3~5%は、アマゾンの樹木に
由来している。このように、こうした森林のあらゆる排出源からの温室効果ガス
の排出が累積的に大気温の上昇をもたらし、もはや森林の冷却効果を圧倒してい
るという。
原文はこちら(英語)
https://bit.ly/3goZU43

●2021.3.23 マイティ・アース:森林破壊に加担する「グリーンボンド」(インドネシア)
マイティ・アースは、気候債券イニシアチブに対し、2018年に発行されたサステ
ナビリティボンド(9500万ドル)をグリーンボンドリストから除外するよう要請
した。このグリーンボンドの使途は、フランスのタイヤメーカー、ミシュランに
よるインドネシア・ジャンビ州での7万haの天然ゴムプランテーション計画であ
るRLUプロジェクト。マイティ・アースは、RLUプロジェクト開始前にミシュラン
のインドネシアのパートナー企業バリト・パシフィクの子会社が、2600ヘクター
ルのスマトラゾウなどが暮らす熱帯林を破壊したこと、その子会社が森林破壊を
引き起こしていることをミシェランは知っていたにもかかわらず、その情報をグ
リーンボンド投資家に開示しなかったことを問題としている。
原文はこちら(英語)
https://bit.ly/3va2cYF

●2021.3.31 Mongabay:適切に保全されている世界の森林は6.5%
保全地区に指定された森林は、そうでない森林と比較して森林減少率は41%低く
なっていたことが、最近の研究で明らかになった。保全地区への指定は森林減少
を減らしても、止めることにはなっていない。この研究により、適切に保全され
ている森林は、保全の有効性を考慮に入れると6.5%に過ぎず、生物多様性条約の
愛知目標17%からは程遠いことが分かった。面積の広い保全地区ほど森林減少の
程度が高くなっており、保全地区内の森林減少率は、アフリカ、欧州、南米でも
っとも高くなっていた。
原文はこちら(英語)
https://bit.ly/3dUBAoS

●2021.4.3 Mongabay:食肉大手JBS、14年後に森林破壊ゼロ公約
ブラジルで大規模な森林皆伐に加担してきた世界最大の食肉会社JBSは、先週、20
35年までにそのグローバルサプライチェーンにおいて森林破壊ゼロを達成し、204
0年までに温暖化ガス排出ネットゼロを達成すると公約した。JBSによれば食肉業
界でネットゼロを目標にした企業はないという。しかし環境保護活動家らはこの
公約についてきわめて不十分だとしている。マイティ・アースの「大豆と牛由来
の森林減少追跡調査」によると、ミネルヴァやマルグリフがそれぞれ100点満点中
46点、40点の得点だったのに対し、JBSは1点だった。JBSは2019年3月から2年
間にわたり4万2500haの森林減少に関わっており、そのうちの半分は違法行為によ
るものと疑われていることによる。JBSは、これまで全サプライヤーの公開を拒否
してきた。なお、ブラジルの森林減少はその大部分が食肉産業によるものである

原文はこちら(英語)
https://bit.ly/32zB892

●2021.4.13 Mongabay:JPモルガン・チェース、株主からの圧力で森林減少対策を拡充
JPモルガン・チェース銀行は、投資グループのグリーン・センチュリー・キャピ
タル・マネジメント主導の株主からの圧力により、森林減少対策を拡充すること
とした。グリーン・センチュリーの株主提案は、JPモルガンがその銀行業務と投
資におけるポートフォリオにおいてエコシステムおよび生物多様性へのマイナス
の影響を減らし、プラスの影響を高めるための具体策について公表を求めるもの
であった。JPモルガンはこの提案に対し、取引先のすべてのパームオイル栽培
業者・搾油業者に「森林破壊ゼロ、泥炭地ゼロ、搾取ゼロ」を遵守するよう要求
するとした。これらコミットメントは2021年8月30日までに正式に決定されるこ
とになっている。
原文はこちら(英語)
https://bit.ly/3a8qryz

●2021.4.16 The Guardian:森林は再生可能ではないースウェーデンでの古木伐採
スウェーデンはパルプ・紙・製材の世界第3位の輸出国であり、原生林のモノカ
ルチャープランテーション化がすすんでいる。毎年、主に北部地方で森林面積の
1%が伐採されており、2000年以降、4万8000㎢の森林が失われた。皆伐された
土地のほとんどで植林されてはいるが、モノカルチャーの植林であり、60年から8
0年後に伐採が予定されている。
先月、フライデイ・フォー・フューチャーの代表者や先住民族コミュニティらが
、欧州委員会に対し、スウェーデンの森林管理モデルは森林生態系に大きな損害
を与えるとする書簡を送付した。トナカイ、そしてトナカイが食用とする地衣類
が豊かな森は失われつつあり、伐採された森林が複雑なエコシステムを持つかつ
ての森に回復することはないとされている。
原文はこちら(英語)
https://bit.ly/2RIaDvQ

●2021.4.21 Sustainable Japan:アップル、216億円森林保護ファンド発足。ゴールドマン・サックスと国際環境NGO協働
米アップルは4月15日、国際環境NGOコンサーベーション・インターナショナル(C
I)及び米ゴールドマン・サックスと協働し、二酸化炭素排出量削減に向けた森林
保護プロジェクトを投資対象とするファンド「Restore Fund」を発足した。3者は
森林保護に2億米ドル(約216億円)を投じ、二酸化炭素を年間100万t削減する。
原文はこちら(日本語)
https://sustainablejapan.jp/2021/04/21/apple-gs-ci-restore-fund/61135

●2021.4.22 USATODAY: 米国、ノルウェー等政府、民間企業とともに熱帯林保全イニシアチブ発足
米・英・ノルウェー政府は民間企業とともに、熱帯林保全に向け、10億ドル規模
のイニシアチブLowering Emissions by Accelerating Forest Finance(LEAF)
を発足させると発表した。2030年までに温室効果ガス排出削減を目指す。ワシ
ントンで開催された気候サミットにおいて、米国バイデン大統領が温室効果ガス
削減新目標値を発表した後に公表。このイニシアチブに参加する企業は、アマゾ
ン、エアービーアンドビー、マッキンゼー、ネスレ、ユニリーバ等。グリーンピ
ースはこの動きに対し、自然や気候を破壊するセクターの保護に数兆ドルもの資
金を費やしている政府が、10億ドル規模の保全イニシアチブと言ったところで、
バケツのなかの一滴だとし、グリーンウォッシュに過ぎないと述べている。
原文はこちら(英語)
https://bit.ly/2QubIr9

●2021.4.26 Mongabay:データで見るボルソナロ政権下のブラジル森林減少
ブラジルでは森林減少対策が実施されていた2009年~2018年の森林減少は6,493㎢
/年であった。ところがボルソナロ政権が発足した2019年から1年間の森林減少面
積は11,088㎢を記録した(INPEのデータ)。オーストラリアのクイーンズランド
大学・トランコソ氏の研究によると森林減少がすすむアマゾンでは、皆伐される
1区画の平均面積がこの5年間で15haから24haと増加、森林伐採の規模は一度に1
00ha以上となった。かつての伐採はINPEの衛星画像では見分けられないほど小面
積であったが、今では識別可能なレベルであり、これは伐採の担い手が組織によ
ることを示す証拠であるとしている。伐採の担い手は政府による監視体制を恐れ
る必要がなく、森林伐採が容易に可能な状況となっている。
100haもの森林の開発はチェーンソーではなく、間違いなく巨大な機器を使って行
われているとトランコソ氏は述べている。トランコソ氏は、ボルソナロ大統領に
より廃止された森林減少対策担当の復職が必要としている。
原文はこちら(英語)
https://bit.ly/3nqGlJU

●2021.4.27 RAN: 森林&人権方針ランキング2021発表
環境NGOレインフォレスト・アクション・ネットワーク(RAN)は、4月27日、報告
書「キープ・フォレスト・スタンディング:森林&人権方針ランキング2021」
を発表した。熱帯林破壊と人権侵害を助長している最も影響力のある消費財企業
と銀行の17社を対象に、各社の方針と実施計画を森林と人権の二分野で評価した
結果、自社サプライチェーンおよび投融資で森林破壊と人権侵害を止めるために
適切な措置を講じている企業と銀行は一社もないと結論づけた。
日本の日清食品ホールディングス、花王、三菱UFJフィナンシャル・グループ(MU
FG)は、20点満点中それぞれ2点、3点、4点と低評価だった。
原文はこちら(日本語)
http://japan.ran.org/?p=1821

●2021.4 Mighty Earth:チョコレート買い物ガイド2021年版公表
カカオ取引業者・チョコレート製造業者に比べて、小売事業者は持続可能性に関
する責任を果たすための取り組みがすすんでいない。国際環境NGOのマイティ・ア
ース、全米野生生物連盟、オランダおよびオーストラリアのビー・スレイバリー
・フリーは、これらの業界の世界の36小売事業者を評価し、公表した。多くの小
売事業者はエシカル取引に関するプラットフォームに参加していないという。
原文、ガイドはこちら(英語)
https://www.mightyearth.org/reports/
https://www.mightyearth.org/wp-content/uploads/Easter-Retailer-Scorecard-
2021.pdf

【パーム油問題】
●2021.4.8 グリーンピース:FSC、フェアトレード、パーム油。森林を守るはずのエコラベルに抜け穴?
グリーンピースは、認証ラベルを使用している企業が、森林破壊、森林劣化、生
態系の転換、先住民や労働者の権利の侵害を含む人権問題にどのように対処して
いるかについて調査した。その結果、認証そのものは、企業が2020年までに製造
過程から森林破壊をなくす、という目標達成に寄与していないことが分かった。
これらの認証制度の多くは、破壊的なビジネスをこれまでどおり継続させること
を可能にしている。基準の遵守が不十分であることに加え、透明性が低かったり
、産地から製品までの過程を追跡できないなど、認証制度にも大きな欠陥がある
ことも分かった。
むしろ認証制度は、森林・生態系にとってリスクのある製品のイメージを向上さ
せ、需要を喚起することで、生産の拡大による弊害を増大させる危険性がある。
原文はこちら(日本語)
https://www.greenpeace.org/japan/sustainable/story/2021/04/08/51146/

●2021.4.9 Chain Reaction Research:日本:大手金融機関と漏洩したパーム油と合板の購入者
チェーンリアクション・リサーチでは、世界のパーム油・木材市場における日本
の役割について、特に持続不可能なパーム油・合板の買い手・資金提供者として
の日本の立場に注目した報告書を発行した。インドネシアとマレーシアからパー
ム油と木材製品を大量に購入している日本は、両方の産品にとって抜け穴市場で
あり、大手商社の伊藤忠商事、三菱商事、三井物産、双日、住友商事は、持続不
可能なパーム油や合板の買い手と資金提供者だと報告している。
原文はこちら(英文)
https://bit.ly/3aQWrr0

●2021.4.12 Mongabay:ブラジル・アマゾン、パームオイル農園開発が土地争奪戦の火付け役に
ブラジル北部のロライマ州でここ10年以上にわたり、燃料向けにオイルパームの
栽培が急増している。この地で操業しているパームオイル会社が火付け役となっ
て、牧場主や大豆農家、土地投機家が森林の奥地に向かっている。そのため、先
住民族の土地やその周辺で、こうした土地利用が行われるというケースも増加し
ている。パームオイルプランテーションで散布され、搾油工場から流出する農薬
が土壌や水資源を汚染し、また、外部からやってきた関係者が先住民族社会にコ
ロナウイルスを持ち込まないか、心配されている。
原文はこちら(英語)
https://bit.ly/2Q4aKS6

●2020.4.13 Mongabay:ベルギーがパームオイル・大豆由来のバイオ燃料を禁止の意向
ベルギーは2022年以降、森林減少対策の一環としてパームオイルおよび大豆由来
のバイオマス燃料を禁止する。この禁止措置は、ベルギーが2025年までに農業産
品由来の森林減少に歯止めをかけることを目的とする「アムステルダム宣言パー
トナーシップ」に参加して初めての対応となった。ベルギーにおけるパームオイ
ル由来の燃料消費は2019年から2020年のあいだに10倍に増え2億3100万リットル
にのぼっていた。
原文はこちら(英語)
https://bit.ly/3dhhXHq

●2021.4.21 Daily FT:スリランカでパームオイル禁止措置ー影響はどこに及ぶ?
数日前、スリランカ大統領はパーム生産者に対し、アブラヤシを段階的にゴムに
切り替えるよう命じた。さらに、主にマレーシアから輸入しているパームオイル
の輸入も禁止した。こうした措置はスリランカでは前例がない。政府の突然の措
置に対して、パームオイルに深く依存している菓子業界等では工場閉鎖を危惧す
る声があがっている。政府のねらいはパームオイルのプランテーションと消費を
減らしていくことにあるが、スリランカの主要な輸出品で約40万haで栽培されて
いるココヤシのプランテーション開発は鳥類マリアンヌ・ホワイトアイの絶滅に
寄与したとされていることもあり、パームに比べてココヤシがサステナブルとす
るのには疑問が残る。20万トンの輸入パーム油を、ココナッツ油の国内調達に切
り替えると新たに20万haの土地が必要となる。アブラヤシの方が、土地生産性が
4倍高いため、パーム油の国内調達への切り替えた場合は、必要となる土地は5
万haである。
原文はこちら(英語)
https://bit.ly/3dCi1RX
https://www.reuters.com/article/sri-lanka-palmoil-imports-idUSKBN2BS1GG(
ロイター記事)

●2021.4.28 Verité:パーム油生産者向け土地権に関するツールキットを開発
労働問題に取り組むNGOヴェリテは、パーム油生産者が人権デューディリジェンス
プログラムを構築するための基本的知識とツールを提供するツールキットを開発
した。このツールキットには、自社の経営判断と労働慣行が、労働者の権利や福
祉に与えている影響を理解するための自己診断ツールも盛り込まれている。
原文はこちら(英語)
https://www.verite.org/resources/our-work-in-palm-oil/palm-oil-toolkit/

●2021.4 Verité:パーム油セクターでの倫理的雇用に関するガイドを発表
パーム油サプライチェーンでの強制労働や人身売買問題(移民労働者でそのリス
クが高い)に取り組むため、Veritéはパーム油セクターでの倫理的雇用に関する
ガイドを発表した。同ガイドには、倫理的雇用のコンセプトや雇用者負担原則に
ついての解説、パーム油セクターでの倫理的雇用の重要性、近年の関連する規制
措置等の概要が盛り込まれている。
原文はこちら(英語)
https://bit.ly/3e4ZXAo

【日本は今!】
●2021.4.28 林野庁:国立公園と国有林での世界水準を目指した連携の推進について
農林水産省と環境省は、国立公園と国有林における世界水準を目指した連携を推
進するため、今後、国立公園と国有林が重なる地域において、優れた自然の保護
と利用の両立を目指すと発表した。
くわしくはこちら(日本語)
https://www.rinya.maff.go.jp/j/press/kokusou/210428.html

●2021.4.27 林政ニュース:豪雨災害対策は「面的」整備で、治山検討会が提言
2020年9月に設置された「豪雨災害に関する今後の治山対策の在り方検討会」が
3月末に検討成果をとりまとめ、森林整備と簡易土木工法を組み合わせた「面的
」整備の推進を提言した。「面的」整備は、急傾斜地や施工条件が厳しい箇所で
も導入でき、現場対応力が高いと評価した。
くわしくはこちら(日本語)
https://bit.ly/3e2oRAo

●2021.4.26 林野庁:森林・林業基本計画(案)及び全国森林計画(変更案)について意見・情報募集
林野庁は、森林・林業基本計(案)と、全国森林計画(変更案)に関し、意見を
募集している。森林・林業基本計画(案)では、木材供給量について、令和12年
の目標を42百万㎥(令和元年の実績は31百万㎥)としている。意見の募集期間は
5月14日(金)まで。
くわしくはこちら(日本語)
https://bit.ly/3gQmFy0

【中国情報】
●2021.4.15 国家林業・草原局政府網:中国7省区 の合板生産能力は1,000万立方メートル超
中国の合板類製品の生産能力調査は2015年に始まって以来、6年間のデータを蓄積
して企業情報データベースを確立した。国家林業・草原局林産工業計画設計院及
び中国林産工業協会は共同で2020年度中国合板生産能力変化状況データを完成さ
せ、2021年初めに新たに立ち上げるプロジェクトについてデータ分析を実施し、
これをベースに動向の検討評価を実施した。中国の合板生産企業の調査には台湾
および香港、マカオ特別行政区は含まれない。 2020年末、全国の合板類製品の
生産企業は26の省(区、市)に15,200件余りあり、総生産能力は約2.56億立方メ
ートル/年で、2019年末より11.8%増加した。企業平均生産能力は約1.7万立方メ
ートル/年であった。2020年末までに、全国の登録抹消、免許取り消し、生産停
止となった合板製品生産企業は累計1.75万社余りで、全国7つの省区と4つの地市
の合板類製品の年間生産能力は1,000万立方メートルを超える。山東省は合板類製
品生産企業が4,400社余り、合計生産能力は全国の23.8%に相当する約6,100万立
方メートル/年で、全国最大の合板類生産拠点である。
原文はこちら(中国語)
http://www.forestry.gov.cn/main/169/20210420/085228437507862.html

フェアウッド・パートナーズからのお知らせ
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☆FIT事業計画策定ガイドライン(バイオマス発電)改訂に関する共同コメント
https://www.gef.or.jp/news/info/fitbiomassguideline2021_comment/
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地球・人間環境フォーラムは、国内外22の環境団体とともに、4月1日に公開され
た再生可能エネルギー固定価格買取制度(FIT)の事業計画策定ガイドライン(バ
イオマス)の改訂内容に関し、共同コメントを公表しました。

消費者の負担により推進されているFITにおいては、再生可能エネルギーの持続可
能性が確実に担保される必要があります。2050年カーボンニュートラルに向け、
資源エネルギー庁が招集しているバイオマス持続可能性ワーキンググループ及び
調達価格算定委員会において、以下の内容が早急に議論されることを求めていま
す。
・ライフサイクルでの温室効果ガス排出量の制限を導入すべき
・パーム油をFITの対象から除外すべき
・全てのバイオマス燃料に持続可能性の基準を
・求められる透明性と確認体制、遵守の徹底
・猶予期間を延長すべきではない

詳しくは以下のサイトをご覧ください。
https://www.gef.or.jp/news/info/fitbiomassguideline2021_comment/

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☆バイオマス混焼の石炭火力発電の増加に強い懸念を示す声明発表
https://www.foejapan.org/forest/biofuel/210427.html
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国際環境NGO FoE Japanは、4月27日に国内でバイオマス混焼の石炭火力発電所が
増加していることについて「石炭火力発電を延命させ、温室効果ガス(GHG)の排
出を増加させるとともに、森林生態系破壊の原因にもなる」と強い憂慮を示す声
明を発表しました。
バイオマス燃料の多くが輸入に依存しており、バイオマス燃料を生産するために
森林が伐採された場合、森林が長期にわたって樹木や土壌などに蓄えてきた炭素
が放出され、バイオマス燃料を混焼することはGHG排出削減につながりません。
2019年度から、バイオマスと石炭を混焼する案件はFITの新規認定の対象外となり
ましたが、それ以前に認定された発電所は今後もFITの対象となります。2020年11
月末時点で、FIT認定を受けたバイオマス混焼の石炭火力発電設備は、わかってい
るだけでも37件です。

詳しくは以下のサイトをご覧ください。
https://www.foejapan.org/forest/biofuel/210427.html

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☆「ごみゼロ」の日を前にシンポジウム開催、 プラごみ問題の真の解決策
リユース革命! 容器包装で始まるサーキュラー・イノベーション
5月27日(木)14:00〜17:00、18:00〜21:00
https://www.gef.or.jp/news/event/210527reuserevolution/
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国際環境NGOグリーンピース・ジャパンと一般財団法人地球・人間環境フォーラム
は東京都環境局の後援の下、5月27日(木)14:00より、オンラインシンポジウム
「リユース革命! 容器包装で始まる、サーキュラー・イノベーション」を開催し
ます。

▼開催概要
日時: 2021年5月27日(木)第1部 14:00〜17:00、第2部 18:00〜21:00
参加費:無料
定員:500名
方法: Zoomウェビナー(第2部では同時通訳提供)
スケジュール、内容等はいかのサイトをご覧ください。
https://www.gef.or.jp/news/event/210527reuserevolution/

主催:一般財団法人地球・人間環境フォーラム、国際環境NGOグリーンピース・ジ
ャパン
後援:東京都環境局、京都府亀岡市
▼参加申込:こちらのページより参加登録をお願いします。開催日前日までに、
シンポジウムへの参加方法をメールでご案内します。
(参加申込ページ https://business.form-mailer.jp/fms/68da3d71142730)
▼登録締切:5月25日(火)18:00まで

▼本件に関するお問い合わせ
国際環境NGOグリーンピース・ジャパン、一般財団法人地球・人間環境フォーラム
Email: rr@reuserevolution.jp

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☆動画「ホント?ウソ? バイオマスはカーボンニュートラル?」を公開!
https://www.youtube.com/watch?v=3zsA48bGmUQ
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国際環境NGO FoE Japanでは、バイオマス発電を問う動画を作成しました。
バイオマス発電は、カーボンニュートラルと言われますが、本当でしょうか?森
林は、樹木、地上に落ちた枝や葉、土の中にたくさんの炭素を蓄えています。特
に、長い年月をかけて形成された天然林や、湿地や泥炭地に生えている森林は、
地上部だけではなくて、地下にも大量の炭素を蓄えているのです。伐採して森林
がなくなってしまうと、蓄えられていた炭素は、やがてCO2の形で空気中に排出さ

れます。森林が元通りになれば、伐採のあと、放出されたCO2は、森林が回復する

過程で吸収され、再び固定されます。しかし、それまでの間、大気中のCO2は伐採

された森林の分だけ「増えている」状態が続いているのです。
森林がもとの状態に戻るとは限りません。この場合、森林に蓄えられた炭素は、C

O2として大気中に放出されたままです。こうした状況をわかりやすい6分ほどの動

画にまとめました。ぜひご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=3zsA48bGmUQ
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☆パーム油のワークショップ教材ができました!
「パーム油のはなし」2/『知る・考える・やってみる!熱帯林とわたしたち』
https://plantation-watch.org/palmtextbook/
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地球・人間環境フォーラムもメンバーであるプランテーション・ウォッチと、開
発教育協会(DEAR)が共同でワークショップ教材を制作しました。
シンプルで使いやすい10の授業案(アクティビティ)と専門家による11つのコラ
ムを収録しています。今年の新聞記事を使いながら、新型コロナウイルス感染症
(COVID-19)と熱帯林のつながりを考える授業案も収録しています。
森林減少、生物多様性、気候変動、そして、消費に焦点を当て、「持続可能な社
会」と「アクション(行動)」を学ぶことができます。知って、考えて、動き出
す。世界にはパーム油以外にもたくさんの問題がありますが、私たちが動くこと
で状況を変えていけるはず!
概要
・編集・発行:開発教育協会、プランテーション・ウォッチ
・2020年7月、A4版48ページ
・ダウンロード資料:写真9枚(A4カラー)
・一般価格:本体¥2,000+税(図書館価格¥4,000+税)
・対象:小学校高学年以上

▼お問合せ・ご購入申込
認定NPO法人 開発教育協会(DEAR)
Tel: 03-5844-3630 Fax: 03-3818-5940
〒112-0002 東京都文京区小石川2-17-41TCC2号館3階
http://www.dear.or.jp/books/book01/5190/
※本体価格のほか送料・手数料がかかります(1冊の場合税込550円~)

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フェアウッドカフェ ショッピングサイトがリニューアルしました
https://www.fairwood.jp/cafe/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
森や作り手の見える木製品がみつかるフェアウッドカフェのショッピングサ
イトが新しくなりました。
リニューアルに伴い、お買い物の際、カード決済、銀行振り込み、コンビニ
決済がお選びいただけるようになりました。

何の木なのか、どこで育った木なのか、誰の手で生まれ変わったのか、ひと
つひとつ物語や想いのつまった商品をご紹介していきます。フェアウッド
カフェは、使ってくださるあなたや、あなたの大切な人にフェアウッドな
暮らしを提案します。

ぜひご利用ください。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆フェアウッド・パートナーズのWEBサイト
「クリーンウッド法に対応する木材DDのための実践情報」
https://www.fairwood.jp/consultation/howto_dd.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2017年5月20日施行された「合法伐採木材等の流通及び利用の促進に関する法律
(通称「クリーンウッド法」)」に対応するのに望ましい木材DD(デュー
デリジェンス)を行うための実践的な情報をお届けします。
※更新情報:
国別リスク情報「3.ルーマニア」に「その2」を追加しました。

■合法性確認とデューデリジェンス
■合法性確認のための木材DDのステップ
■国別リスク情報
問合せ 「木の流れから、未来をつくる」フェアウッド・パートナーズ
Eメール:info@fairwood.jp
国際環境NGO FoE Japan(三柴、佐々木、TEL:03-6909-5983)
地球・人間環境フォーラム(坂本、飯沼、TEL:03-5825-9735)

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☆パーム油について知るためのWEBサイト紹介
『あぶない油の話』パーム油のことを知るサイト
http://plantation-watch.org/abunaiabura/

「パーム油調達ガイド」
http://palmoilguide.info
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プランテーション・ウォッチでは、パーム油の消費者向けと企業向けのウェブサ
イトを立ち上げています。
一般消費者向けには、『あぶない油の話』パーム油のことを知るサイトを通じて
、パーム油が身の回りの多くの食品に多く含まれていること、そのパーム油の生
産のためのプランテーション 開発が引き起こしている環境問題や社会問題につい

て伝え、情報を発信しています。

パーム油を調達している企業向けには、パーム油の調達リスクに対処し、サプラ
イチェーン管理を実践するための情報や手順をまとめた情報提供サイト「パーム
油調達ガイド(http://palmoilguide.info)」があります。
是非、サイトをご覧いただき、ご活用ください。

『あぶない油の話』パーム油のことを知るサイト
http://plantation-watch.org/abunaiabura/
「パーム油調達ガイド」
http://palmoilguide.info

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☆森林と私たちの暮らしのつながりについて学ぶ教材

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世界の森林問題について学んでもらうための映像教材をフェアウッド・パート
ナーズが関わり作成しています。
社内や地域での環境・森林をテーマとした勉強会等の企画に活用ください!

■映像資料
「人と木」(無料)
http://www.gef.or.jp/activity/forest/hitotoki/
「木の来た道」(定価3,000円/図書館価格:12,000円)(税別・送付料込)
http://www.fairwood.jp/news/pr_ev/2009/pr090623_publish_woew.html
「森の慟哭」(詳細下記参照)
http://www.foejapan.org/forest/palm/dvd_01.html

■お問合せ
FoE Japan(三柴) Tel: 03-6909-5983
地球・人間環境フォーラム(坂本) Tel: 03-5825-9735
E-mail: info@fairwood.org

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発 行 : フェアウッド・パートナーズ http://www.fairwood.jp
編 集 : 坂本 有希/三柴 淳一
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