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フェアウッド・マガジン 第202号 2021年5月31日

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  F A I R W O O D M A G A Z I N E
  フェアウッド・マガジン  世界のニュース
         第202号           2021年5月31日

  --- フェアな木材を使おう ---     http://www.fairwood.jp

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ウッドショックによる木材価格の高騰を受け、日本国内における木材共有体制
の整備や製品開発にも大きな注目が集まっています。他方、海外においては、
ブラジルの違法伐採率に関する詳細なレポートが出された他、パームプランテ
ーション関係での違法な森林伐採の問題視されています。
国内大手企業によるサステナブルな木材利用方針が公表されるなか、今後の国
産材の共有可能性の見極めが課題となりそうです。
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【違法伐採問題】
●2021.5.19 Jiji.com:ブラジル・アマゾンの森林伐採、94%は違法 報告書
ブラジル・アマゾンの熱帯雨林と、周辺の新興農業開発地マトピバ地域におけ
る森林伐採の94%は違法だとする報告書が17日、発表された。
報告書は、世界自然保護基金(WWF)ブラジル支部や、現地環境NGO「セントロ
・ダ・ビダ・インスティテュート」などの環境団体や専門家がまとめたもの。
研究者らはこの中で、土地利用許可の透明性が欠如しているため、ジャイル・
ボルソナロ大統領が約束した「違法伐採の撲滅」は、達成できるか疑わしいと
指摘している。
詳細はこちら
https://www.jiji.com/jc/article?k=20210519041542a&g=afp

●2021.5.17 Mongabay:FSC認証を取得しているインドネシアの伐採業者がオランウータンの生息地を伐採した可能性
レポートによると、日本のコングロマリットと関係するインドネシアの企業が、
絶滅危惧種であるオランウータンの生息地を含む熱帯雨林を大規模に開拓した。
アラス・クスマ社は、インドネシア・ボルネオ西部の子会社である伐採業者PT
マヤワナ・ペルサダ社を通じ、2016年から2021年3月の間に、6,000ヘクタール
(14,800エーカー) の森林を伐採したとされると、調査コンサルタント会社の
エイドエンバイロメントは報告書で述べている。
また、2020 年だけでも、マヤワナ・ペルサダ社は、2,800 ヘクタール (6,900
エーカー) の森林を伐採し、アラスクスマ社はインドネシアの紙パルプ部門
で 2 番目に大きい伐採業者になったとエイドエンバイロメントは述べている。
原文はこちら(英語)
https://bit.ly/3whEgTF

【世界の森林情報】
●2021.4 国連ウェブサイト:世界森林目標レポート2021発表
国連森林戦略プラン2017-2030(UNSPF)の進捗状況に関する最初の報告書であ
る、世界森林目標レポート2021(The Global Forest Goals Report 2021)が
発表された。UNSPFは、UNFF(国連森林フォーラム)で採択されたもので、世
界の森林および森林以外の樹木を持続的に管理し、また、森林減少・劣化に歯
止めをかけるための枠組みを提供するもの。今回のレポートでは、6つの目標
の計26指標のうち、世界レベルで順調にすすんでいると評価されたのは3指標
のみであった。なお、今回のレポート作成には、世界の75%の森林を網羅する
52加盟国の自発的国別報告書その他のデータ・情報が使用されている。
原文はこちら(英語)
https://www.un.org/esa/forests/outreach/global-forests-goal-report-2021/index.html 

●2021.5.10 Sarawakreport:サラワク州の伐採大企業が、マレーシアではなくPNGにより責任を問われる
昨日のパプアニューギニア政府による驚くべき発表では、サラワク州を拠点と
する伐採に関する懸念が、脱税および海外での違法な略奪に関する申し立てに
対する通知へ盛り込まれた。
パプアニューギニアの最高検察官であるサム・コイム長官による公式の声明で
は、脱税の疑いがある国内の 20 の「怠惰な」伐採業者を監査する計画を発表
する予定であることに言及されている。
原文はこちら(英語)
https://bit.ly/3tAYI0h

【パーム油問題】
●2021.5.26 FreeMalaysiatoday:マレーシアのパーム油・グローブ産業の強制労働に関し調査(カナダ)
カナダは、マレーシアのパーム油とグローブ製造業界での強制労働に関し調査
を行っている。
これらの製品はカナダから輸入禁止となる可能性がある。マレーシアの3社は
昨年、米国の税関・国境警備局の違反商品保留命令(WRO)リストに掲載され
ていた。カナダ政府によると、今回の調査は、サプライチェーンがグローバ
ルで複雑であり、すべての段階で厳格なデューデリジェンス検査が適用される
ことから6か月かそれ以上かかる見込みだという。なおカナダは昨年、マレー
シアから2億82百万リンギッド相当のパーム油を輸入しており、2019年の24%
増加となっている。
原文はこちら(英語)
https://bit.ly/2RIvQ9C

●2021.5.27 BORNEO POST:マレーシア、ベルギーのパーム由来バイオ燃料禁止に反論
マレーシアは、ベルギーがパーム油燃料の利用を来年禁止する計画であること
に対し異議を表明している、パーム油生産国評議会(CPOPC)に全面的に賛成
している。CPOPCは5月24日付ベルギー首相宛て書簡を通じて異議を唱えた。
マレーシアのプランテーション一次産業省のダトゥク大臣は、パームオイル産
業の持続可能性を確保するためのマレーシア政府の決意と努力に配慮せずに行
われたこの計画に大変失望していると述べた。同大臣はまた、ベルギーへの
パーム油燃料輸出量は微々たるものだが、今回の禁止措置が他国に波及し、
マレーシアのパーム油産業に対しマイナスのイメージが生み出されるかもしれ
ないと述べている。
今年1月、マレーシアは、EU再生可能エネルギー指令Ⅱ(EU RED Ⅱ)の実施に
関して、WTO紛争処理制度を通じてEUとEU諸国との協議を要求する申請を行っ
ている。
原文はこちら(英語)
http://bitly.ws/dEzB

【バイオマス関連】
●2021.5.30 Newswitch:沖縄で木質バイオマス発電を本格化へ、パームヤシ殻の燃焼灰で土質改良材を開発
リュウクス(沖縄県うるま市、謝花一成社長)は、木質バイオマス発電の燃料
に使用したPKS(パームヤシ殻)の燃焼灰を原料とする土質改良材を開発した。
粘土状の土に混ぜることで水分を吸収し運搬などを容易にする。カーボンニュ
ートラル(温室効果ガス排出量実質ゼロ)につながるPKSの再利用により、増
加が見込まれる同発電の廃棄物を減容し、環境性向上につなげる。
開発した改良材はPKS灰に副資材を混合して改質効果を高めた。多孔質な灰の
成分で水分を吸着するほか、水と結びついて生成した物質が土粒子の結合を強
め安定する。セメント系や石灰系、無機系の改良材に比べて水分が戻りにくく
有害物質の不溶化も同等以上の性能を持つ。
副産物である燃焼灰を用いるため、原料費を抑えて価格競争力を持たせられる。
低価格と環境性の高さをアピールして建設業者などに販売する。沖縄県内で年
5000トンほど発生する見込みのPKS灰を調達して製品化する。
詳しくはこちら
https://newswitch.jp/p/27399

●2021.5.10 朝日新聞:木質燃料のみの発電、東北電力が参入 24年運転開始へ
東北電力が、木質の燃料だけを使う専焼バイオマス発電に参入する。山形県が
所有する鳥海南工業団地(遊佐町藤崎)に、出力規模5万2900キロワット(12
万世帯分)の「鳥海南バイオマス発電所」を9月に着工。2024年10月末の運転
開始をめざす。
東北電は、風力発電を軸に再生可能エネルギー200万キロワットの開発を目標
に掲げる。バイオマス発電はこれまで、石炭火力に木質燃料を1%ほど混ぜる
混焼にとどまっていた。
同発電所の敷地面積は約5ヘクタール。東南アジアや北米から輸入した木質ペ
レットを燃やして発電する。電気は固定価格買い取り制度(FIT)に基づき、
東北電力ネットワークに売却する。
詳しくはこちら(要登録)
https://www.asahi.com/articles/ASP596T1SP4PUZHB009.html

【日本は今!】
●2021.5.6 朝日新聞:「ウッドショック」で木材価格が1年で4倍 供給懸念も
「ウッドショック」と呼ばれる木材不足の深刻化で、木造建築に欠かせない加
工木材の供給が滞り始めた。世界的な品薄状態で、先物価格は過去最高水準に
なるほど高騰。住宅メーカーからは業績悪化への懸念の声が上がっている。
米ブルームバーグ通信は5日、米シカゴ市場の木材先物価格が、最も取引が多
い限月としては初めて1500ドルを突破したと報じた。新型コロナウイルスの感
染が世界に拡大した昨春には300ドルを割った時期もあったが、その後、木材
不足を背景に上昇傾向が続き、この1年で価格が4倍超にまで高騰した。
国内の住宅建設にも影響が出ている。木造建築に使用される「プレカット」と
呼ばれる加工木材の国内最大手「ポラテック(埼玉県越谷市)」では、契約日
通りに木材を納入できない状況になりつつあるという。同社の北大路康信専務
は「4月よりも5月、5月よりも6月の方が木材不足は激しくなる」と予想する。
詳細はこちら(要登録)
https://www.asahi.com/articles/ASP565G72P56ULFA00B.html

●2021.5.7 日経XTECH:ウッドショックの根本原因は輸入材に依存し過ぎた家づくりにある
木材の需給が逼迫して価格が高騰する“ウッドショック”に、住宅業界が強い
危機感を抱いている。2021年3月の新設住宅着工戸数は21カ月ぶりに増加に転
じたにもかかわらず、注文した木材が現場に届かない、プレカット会社が見積
価格や納期を示せないといった状況が、同年3月末から頻発しているからだ。
ウッドショックが発生した原因は一般に、米国内での新築住宅需要の増加や木
材相場の変動、中国の経済回復などに伴う木材需要増、コンテナ不足といった
国外の事情で、日本向けの輸入材と原木の供給量が大きく減ったことにあると
説明されている。
だが、根本的な発生原因は、輸入材に依存し過ぎた家づくりにあると筆者は考
える。19年の木材需給表によると、日本で建築に使われている製材用材の自給
率は約51%、合板用材の自給率は約45%だ。
詳しくはこちら
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00138/043000788/

●2021.5.24 三菱地所レジデンス:地球環境を守り、未来につながる木材利用の推進を目指す「木の守 PROJECT」始動
三菱地所レジデンス株式会社(以下、「当社」)は、新築分譲マンションにお
いて、持続可能性に配慮した木材の調達基準にある型枠コンクリートパネルを
採用し、トレーサビリティ(trace(追跡)+ability(能力)=その木材がど
こでどうやって作られたのかを追跡できる)の確保を図ってまいりましたが、
この度、サプライチェーン部分の認証に国際的な非営利団体である FSCが構築
したスキームを活用することで国際認証であるプロジェクト認証を取得しトレ
ーサビリティの確保を強化することと致しました。型枠コンクリートパネルを
対象として、FSC の基準に基づくプロジェクト認証を取得するのは世界で初の
試みとなります。認証取得への取り組みは、施工会社の木内建設株式会社(以
下、木内建設)協力のもと、7 月販売開始予定の「ザ・パークハウス 高輪
松ヶ丘」より開始致します。
さらに、これまで施工会社によって処理されていた、木質系廃棄物のリサイク
ルにも取り組みます。木質系廃棄物のリサイクルは今後、首都圏・関西圏の全
物件にて対応(見積要項書に記載)予定です。
詳しくはこちら
https://www.mec.co.jp/j/groupnews/archives/20210524_mecg_takanawa.pdf

●2021.3.22 東急不動産ホールディングス:人権およびサステナブル調達のデュー・ディリジェンスを開始
東急不動産ホールディングス株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長
:西川 弘典、以下「当社」)は、人権およびサステナブル調達のデュー・デ
ィリジェンスを開始いたしましたのでお知らせいたします。「サプライチェー
ンにおける強制労働や児童労働の未然防止」および「コンクリート型枠用合板
の持続可能性に配慮した木材使用 100%」について、2030 年度までの実現を
目指して取り組みを推進してまいります。
詳しくはこちら
https://www.tokyu-fudosan-hd.co.jp/news/pdf/2483.pdf

●2021.5.7 日本経済新聞:広島の中国木材、秋田県能代市に新工場 市と協定
米松製材品最大手の中国木材(広島県呉市)は秋田県能代市に新工場を建設す
るため、7日、同市と基本協定を結んだ。地元の木材を加工する製材工場を建
設し、製材過程で出る端材などを活用して木質バイオマス発電も計画する。
投資額は約200億円を見込み、2024年春の工場の本格稼働を目指す。
詳しくはこちら
https://s.nikkei.com/3u5g31L

●2021.5.21 日本経済新聞:国産木材で輸入合板を代替へ 大建工業、新工場を検討
建材大手の大建工業は、東南アジアから輸入する合板の価格上昇を受けて、
国産木材による代替材の生産の検討を始めたと発表した。約70億円を投じて
北海道旭川市に新工場を建設し、2024年度にも稼働させる方針。生産コスト
は上がるが輸送などの費用を含めるとほぼ同じとみており、国産による安定
調達を目指す。材料としてラワンの木のかわりに、北海道産のトドマツを使用する。
詳しくはこちら(要会員登録)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF1817U0Y1A510C2000000/

●2021.5.30 毎日新聞:「後は野となれ山となれ」は本当か 森林総研が40年間調査
ことわざの「後は野となれ山となれ」のように、森林は伐採しても、自然に山
(森)へと戻るのか――。そんな研究を森林総合研究所(茨城県つくば市)が
約40年間にわたって続け、このほど調査結果を公表した。
森林は日本の国土面積の3分の2を占める。長野、山梨両県は県土の8割近く、
岩手や秋田、山形などの各県も7割超が森林だ。森林全体の半分に当たる
約1300万ヘクタールが、自然の力で育った天然林とされる。
詳しくはこちら
https://mainichi.jp/articles/20210529/k00/00m/040/087000c

■フェアウッド・パートナーズからのお知らせ
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☆第55回フェアウッド研究部会
「持続可能なウッドストックとサプライチェーンをつくる」
2021年6月3日(木)18:00~20:00@オンライン
https://www.fairwood.jp/news/pr_ev/2021/210603_ev_fwkenkyu55.html
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現在、建築・木材業界では「ウッドショック」が叫ばれ、前例を見ない木材価
格、調達難が外材を利用していた企業から広がっています。調達困難な外材か
ら国産材へのシフトチェンジを進めようにも、国内林業側では林地の境界明確
化が進んでないなど、急な増産は難しいという声もあります。ウッドショック
は様々な問題提起をしましたが、大きな課題としてストック(在庫)を誰が持
つのか?非常時にもサプライチェーン(流通)は機能するのか?という課題が
浮かび上がってきました。

今回のフェアウッド研究部会では「持続可能なウッドストックとサプライ
チェーンをつくる」と題し、「つな木」プロジェクトの発起人である日建設計
Nikken Wood Labの大庭拓也氏と、奈良県宇陀市の材木屋であり、森林集約化
も進める森庄銘木産業専務の森本達郎氏、林業ライターの成田陸氏が座談会
を行います。

■開催概要
日時:2021年6月3日(木)18:00~20:00(開場:開始の5分前)
会議URL:お申込みいただいた方に後日ご案内いたします(ZOOM利用を予定)
参加費:1,000円
※お申込みいただいた方で希望のある場合は、当日の録画アーカイブを後日、
期間限定でご覧いただくことが可能です。

■プログラム(敬称略、内容は予告なく変更することがあります)
第1部:座談会(18:00~19:30)
「持続可能なウッドストックとサプライチェーンをつくる」
登壇者:
・大庭 拓也/日建設計Nikken Wood Labラボリーダー
・森本 達郎/森庄銘木産業株式会社取締役専務
・成田 陸/林業ライター・Community Forest

第2部:懇親会(19:30~20:00)
(希望者のみ、お飲み物等はご自身で準備ください)

■講師プロフィール(敬称略)

大庭 拓也/日建設計Nikken Wood Labラボリーダー

1982年 福岡県北九州市生まれ。福岡大学建築学科卒業。東京工業大学大学院
建築学専攻修了。2007年 日建設計入社。
「つくればつくるほど生命にとって良い建築」を自身のマニフェストとし、
都市建築の木質化に携わりながら、森と都市の新しい関係を見いだす「つな
木」プロジェクトを推進中。社内に自主組織「Nikken Wood Lab」を発足させ
2021年より正式組織化。現在ラボリーダーを務める。
主な設計担当:有明体操競技場、選手村ビレッジプラザ、渋谷北谷公園 など
主な受賞:農林水産大臣賞、環境大臣賞、林野庁長官賞、ウッドデザイン賞
グッドデザイン賞 など

森本 達郎/森庄銘木産業株式会社取締役専務
1993年 生まれ。立命館大学経営学部卒業。2016年 大手木材商社勤務。
2019年家業である森庄銘木産業株式会社に入社。
商社時代は国産材に留まらず全世界の木材販売を経験。家業に戻り「森と暮
らしを繋ぐ」をテーマに建築用材に留まらない森の価値付けに挑戦中。また
磨き丸太を中心に杉・ヒノキの製材品の販売を行っている。
林業復活の基礎となる山の境界明確化事業は3年目を迎え、持続可能な森づ
くりを行うためコツコツと地域の皆様と共に推進中。

成田 陸/林業ライター・Community Forest
1996年埼玉県生まれ。東京農業大学森林総合科学科を2020年に卒業。大学時
代は1年間休学して北海道から宮崎県までの林業地、山村をめぐる旅にでる。
通算50か所以上の地域を旅し、林業から材木、工務店などを取材。また、
フェアウッド研究部会でもインターンをする。大学卒業後は林業専門の出版
社に就職し、林業ライターになった。プライベートでも森と木と人をつなぐ
イベント「モリコン!?」「懇森会」を実施。

■お申込み
お申し込みフォーム(http://fwkenkyu55.peatix.com)にてお申し込みくだ
さい。フォームがご利用できない場合、「第55回フェアウッド研究部会参加
希望」と件名に明記の上、1)お名前2)ふりがな3)ご所属(組織名及び部署名
等)4)Eメールアドレスを、メールにてinfo@fairwood.jpまで送付ください。
※定員100名

■お問合せ
地球・人間環境フォーラム(担当:坂本)
 http://www.fairwood.jp、info@fairwood.jp、TEL:03-5825-9735
ワイス・ワイス(担当窓口/広報課 野村)
 http://www.wisewise.com、press@wisewise.com、TEL: 03-5467-7003

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☆FIT事業計画策定ガイドライン(バイオマス発電)改訂に関する共同コメント
https://www.gef.or.jp/news/info/fitbiomassguideline2021_comment/
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地球・人間環境フォーラムは、国内外22の環境団体とともに、4月1日に公開され
た再生可能エネルギー固定価格買取制度(FIT)の事業計画策定ガイドライン(バ
イオマス)の改訂内容に関し、共同コメントを公表しました。

消費者の負担により推進されているFITにおいては、再生可能エネルギーの持続可
能性が確実に担保される必要があります。2050年カーボンニュートラルに向け、
資源エネルギー庁が招集しているバイオマス持続可能性ワーキンググループ及び
調達価格算定委員会において、以下の内容が早急に議論されることを求めていま
す。
・ライフサイクルでの温室効果ガス排出量の制限を導入すべき
・パーム油をFITの対象から除外すべき
・全てのバイオマス燃料に持続可能性の基準を
・求められる透明性と確認体制、遵守の徹底
・猶予期間を延長すべきではない

詳しくは以下のサイトをご覧ください。
https://www.gef.or.jp/news/info/fitbiomassguideline2021_comment/

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☆バイオマス混焼の石炭火力発電の増加に強い懸念を示す声明発表
https://www.foejapan.org/forest/biofuel/210427.html
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国際環境NGO FoE Japanは、4月27日に国内でバイオマス混焼の石炭火力発電所が
増加していることについて「石炭火力発電を延命させ、温室効果ガス(GHG)の排
出を増加させるとともに、森林生態系破壊の原因にもなる」と強い憂慮を示す声
明を発表しました。
バイオマス燃料の多くが輸入に依存しており、バイオマス燃料を生産するために
森林が伐採された場合、森林が長期にわたって樹木や土壌などに蓄えてきた炭素
が放出され、バイオマス燃料を混焼することはGHG排出削減につながりません。
2019年度から、バイオマスと石炭を混焼する案件はFITの新規認定の対象外となり
ましたが、それ以前に認定された発電所は今後もFITの対象となります。2020年11
月末時点で、FIT認定を受けたバイオマス混焼の石炭火力発電設備は、わかってい
るだけでも37件です。

詳しくは以下のサイトをご覧ください。
https://www.foejapan.org/forest/biofuel/210427.html

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☆「ごみゼロ」の日を前にシンポジウム開催、 プラごみ問題の真の解決策
リユース革命! 容器包装で始まるサーキュラー・イノベーション
5月27日(木)14:00〜17:00、18:00〜21:00
https://www.gef.or.jp/news/event/210527reuserevolution/
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国際環境NGOグリーンピース・ジャパンと一般財団法人地球・人間環境フォーラム
は東京都環境局の後援の下、5月27日(木)14:00より、オンラインシンポジウム
「リユース革命! 容器包装で始まる、サーキュラー・イノベーション」を開催し
ます。

▼開催概要
日時: 2021年5月27日(木)第1部 14:00〜17:00、第2部 18:00〜21:00
参加費:無料
定員:500名
方法: Zoomウェビナー(第2部では同時通訳提供)
スケジュール、内容等はいかのサイトをご覧ください。
https://www.gef.or.jp/news/event/210527reuserevolution/

主催:一般財団法人地球・人間環境フォーラム、国際環境NGOグリーンピース・ジ
ャパン
後援:東京都環境局、京都府亀岡市
▼参加申込:こちらのページより参加登録をお願いします。開催日前日までに、
シンポジウムへの参加方法をメールでご案内します。
(参加申込ページ https://business.form-mailer.jp/fms/68da3d71142730)
▼登録締切:5月25日(火)18:00まで

▼本件に関するお問い合わせ
国際環境NGOグリーンピース・ジャパン、一般財団法人地球・人間環境フォーラム
Email: rr@reuserevolution.jp

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☆動画「ホント?ウソ? バイオマスはカーボンニュートラル?」を公開!
https://www.youtube.com/watch?v=3zsA48bGmUQ
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国際環境NGO FoE Japanでは、バイオマス発電を問う動画を作成しました。
バイオマス発電は、カーボンニュートラルと言われますが、本当でしょうか?森
林は、樹木、地上に落ちた枝や葉、土の中にたくさんの炭素を蓄えています。特
に、長い年月をかけて形成された天然林や、湿地や泥炭地に生えている森林は、
地上部だけではなくて、地下にも大量の炭素を蓄えているのです。伐採して森林
がなくなってしまうと、蓄えられていた炭素は、やがてCO2の形で空気中に排出さ

れます。森林が元通りになれば、伐採のあと、放出されたCO2は、森林が回復する

過程で吸収され、再び固定されます。しかし、それまでの間、大気中のCO2は伐採

された森林の分だけ「増えている」状態が続いているのです。
森林がもとの状態に戻るとは限りません。この場合、森林に蓄えられた炭素は、C

O2として大気中に放出されたままです。こうした状況をわかりやすい6分ほどの動

画にまとめました。ぜひご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=3zsA48bGmUQ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆パーム油のワークショップ教材ができました!
「パーム油のはなし」2/『知る・考える・やってみる!熱帯林とわたしたち』
https://plantation-watch.org/palmtextbook/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
地球・人間環境フォーラムもメンバーであるプランテーション・ウォッチと、開
発教育協会(DEAR)が共同でワークショップ教材を制作しました。
シンプルで使いやすい10の授業案(アクティビティ)と専門家による11つのコラ
ムを収録しています。今年の新聞記事を使いながら、新型コロナウイルス感染症
(COVID-19)と熱帯林のつながりを考える授業案も収録しています。
森林減少、生物多様性、気候変動、そして、消費に焦点を当て、「持続可能な社
会」と「アクション(行動)」を学ぶことができます。知って、考えて、動き出
す。世界にはパーム油以外にもたくさんの問題がありますが、私たちが動くこと
で状況を変えていけるはず!
概要
・編集・発行:開発教育協会、プランテーション・ウォッチ
・2020年7月、A4版48ページ
・ダウンロード資料:写真9枚(A4カラー)
・一般価格:本体¥2,000+税(図書館価格¥4,000+税)
・対象:小学校高学年以上

▼お問合せ・ご購入申込
認定NPO法人 開発教育協会(DEAR)
Tel: 03-5844-3630 Fax: 03-3818-5940
〒112-0002 東京都文京区小石川2-17-41TCC2号館3階
http://www.dear.or.jp/books/book01/5190/
※本体価格のほか送料・手数料がかかります(1冊の場合税込550円~)

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フェアウッドカフェ ショッピングサイトがリニューアルしました
https://www.fairwood.jp/cafe/
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森や作り手の見える木製品がみつかるフェアウッドカフェのショッピングサ
イトが新しくなりました。
リニューアルに伴い、お買い物の際、カード決済、銀行振り込み、コンビニ
決済がお選びいただけるようになりました。

何の木なのか、どこで育った木なのか、誰の手で生まれ変わったのか、ひと
つひとつ物語や想いのつまった商品をご紹介していきます。フェアウッド
カフェは、使ってくださるあなたや、あなたの大切な人にフェアウッドな
暮らしを提案します。

ぜひご利用ください。
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☆フェアウッド・パートナーズのWEBサイト
「クリーンウッド法に対応する木材DDのための実践情報」
https://www.fairwood.jp/consultation/howto_dd.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2017年5月20日施行された「合法伐採木材等の流通及び利用の促進に関する法律
(通称「クリーンウッド法」)」に対応するのに望ましい木材DD(デュー
デリジェンス)を行うための実践的な情報をお届けします。
※更新情報:
国別リスク情報「3.ルーマニア」に「その2」を追加しました。

■合法性確認とデューデリジェンス
■合法性確認のための木材DDのステップ
■国別リスク情報
問合せ 「木の流れから、未来をつくる」フェアウッド・パートナーズ
 Eメール:info@fairwood.jp
 国際環境NGO FoE Japan(三柴、佐々木、TEL:03-6909-5983)
 地球・人間環境フォーラム(坂本、飯沼、TEL:03-5825-9735)

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☆パーム油について知るためのWEBサイト紹介
『あぶない油の話』パーム油のことを知るサイト
http://plantation-watch.org/abunaiabura/ 

「パーム油調達ガイド」
http://palmoilguide.info
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プランテーション・ウォッチでは、パーム油の消費者向けと企業向けのウェブサ
イトを立ち上げています。
一般消費者向けには、『あぶない油の話』パーム油のことを知るサイトを通じて
、パーム油が身の回りの多くの食品に多く含まれていること、そのパーム油の生
産のためのプランテーション 開発が引き起こしている環境問題や社会問題につい

て伝え、情報を発信しています。

パーム油を調達している企業向けには、パーム油の調達リスクに対処し、サプラ
イチェーン管理を実践するための情報や手順をまとめた情報提供サイト「パーム
油調達ガイド(http://palmoilguide.info)」があります。
是非、サイトをご覧いただき、ご活用ください。

『あぶない油の話』パーム油のことを知るサイト
http://plantation-watch.org/abunaiabura/ 
「パーム油調達ガイド」
http://palmoilguide.info

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☆森林と私たちの暮らしのつながりについて学ぶ教材

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世界の森林問題について学んでもらうための映像教材をフェアウッド・パート
ナーズが関わり作成しています。
社内や地域での環境・森林をテーマとした勉強会等の企画に活用ください!

■映像資料
「人と木」(無料)
http://www.gef.or.jp/activity/forest/hitotoki/
「木の来た道」(定価3,000円/図書館価格:12,000円)(税別・送付料込)
 http://www.fairwood.jp/news/pr_ev/2009/pr090623_publish_woew.html
「森の慟哭」(詳細下記参照)
 http://www.foejapan.org/forest/palm/dvd_01.html

■お問合せ
FoE Japan(三柴) Tel: 03-6909-5983 
地球・人間環境フォーラム(坂本) Tel: 03-5825-9735
E-mail: info@fairwood.org

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発 行 : フェアウッド・パートナーズ http://www.fairwood.jp
編 集 : 坂本 有希/三柴 淳一
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