EIA:FSCによるオーストリアの多国籍企業HSティンバーを認証復帰させる動きをEIAが非難
グラスゴーにおいてCOPの気候変動交渉が始まった頃、森林管理協議会(FSC)が欧州で最も悪質な森林犯罪を犯した企業であるHSティンバーグループに門戸を開いた。 FSCは、ルーマニアの森林での違法伐採を理由とするWWFドイツからの正式な苦情を受け、2017年に同社との関係を断絶していた。同社がリスクの高いサプライチェーンを管理できていないにもかかわらず、FSCは関係断絶を解消したことになる。この動きは、国際的なグループが公開書簡によりFSCのシステムの体系的な欠陥について警告を発したわずか1週間後に起こった。
FSCの専門家委員会は、オーストリアの大手木材企業との関係断絶の根拠となった2016年の調査において、物理的なトレーサビリティのない仲介業者を通じた原木調達が、HSティンバーの製材所に違法木材が入る最大のリスクとなっていることを発見た。専門家パネルは、HSティンバーがFSCステータスを取り戻す最初の条件として、切り株から製材所の入り口までの完全なトレーサビリティの担保を推奨していた。 FSCは、自の組織の専門家によるアドバイスに従う代わりに、書類収集の義務のみを負わせた。これは、何年も前にルーマニア政府の調査官がHSティンバーが扱っているのを発見したものとまったく同じ、つまり簡単に偽造される書類の収集を意味するだろう。
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