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2024.4.29 Mongabay:JBSと森林破壊を結びつけたブラジルの調査にゴールドマン賞が授与される

2021年12月、欧州の大手スーパーマーケットチェーン6社は、ブラジルの牛肉大手JBS製品の販売を無期限に停止することを決定した。
このボイコットは、非営利メディアのレポルテール・ブラジルが、国際NGOのマイティ・アースととともに報道した内容を受けて発表されたものである。
その内容は、ヨーロッパで販売されているJBSの製品が、アマゾン熱帯雨林を含むブラジルの最も危機に瀕した生態系での森林破壊に直接結びついているというものであった。
このジャーナリストの調査により、JBSが「牛ロンダリング」と呼ばれる手法で、違法に伐採された地域で飼育された牛をサプライヤーから間接的に購入していたことが明らかになった。4月下旬、レポルテール・ブラジルの事務局長マルセル・ゴメス氏は、調査活動を主導した功績により、2024年ゴールドマン環境賞を受賞した。
ゴメス氏の調査は2017年に開始され、ブラジルの透明化法に基づいて公的機関が提供する環境罰金、禁輸措置、奴隷労働、牧場間の牛移送ガイドなど、牛肉の流通に関する膨大なデータを相互参照する独自のプラットフォームを構築した。
プラットフォームの立ち上げとともに、マイティ・アースと連携し、ヨーロッパのスーパーマーケットで販売されているブラジル産牛肉の原産地を突き止めた。
2020年、ゴメス氏はヨーロッパ諸国で調査員を雇用、彼らはスーパーマーケットでJBSが供給する肉製品を探し、ルポルテール・ブラジルが考案した方法に基づいてパッケージからデータを収集し、調査スプレッドシートに入力した。収集したデータに基づいて、JBSの牛肉を、食肉加工工場から屠殺場まで、さらにサプライヤーが牛を飼育したとされる農場まで、サプライチェーンに沿って追跡することが可能になった。特定された牧場が以前、森林伐採で制裁を受けていた場合、レポルテール・ブラジルチームは、先住民コミュニティ、地元のNGO、農家等の強力なネットワークに呼びかけ、情報をさらに入手した。また、この調査では、衛星マッピングを利用して、牛のロンダリングが疑われる農場付近の森林伐採を測定した。
原文はこちら(英語)
https://news.mongabay.com/2024/04/goldman-prize-honors-brazilian-investigation-linking-jbs-deforestation/