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読売新聞:長年親しまれた奄美の「アカギ」共存か、伐採か…市審議会、外来種理由に保存樹の指定解除を答申

世界自然遺産に登録されている鹿児島県・奄美大島で、長年島民に親しまれてきた常緑高木「アカギ」に注目が集まっている。防風林や街路樹として植えられ、奄美市条例で保存樹に指定されてきたが、有識者でつくる審議会が1月末、外来種であることを理由に「指定解除が適当」と市長に答申したためだ。
共存していくか、伐採するか──。世界遺産の島は、難しい選択を迫られている。アカギは、奄美大島の固有種ではなく、薪炭材や建築資材として植樹され、少なくとも100年前には、島内にあったとみられる。道路や公園の緑化のほか、防風林として植樹され、景観の一部となってきた。
奄美大島の景観や暮らしを守る樹木として親しまれてきたアカギだが、奄美大島が2021年に世界遺産に登録されたことが転機となり、外来種として存在がクローズアップされた。アカギについて、日本生態学会は2002年、「日本の侵略的外来種ワースト100」に指定。繁殖力が強く、固有種を駆逐することが懸念されるためで、同じ世界自然遺産の小笠原諸島(東京都)では環境省などが駆除を進めている。
奄美大島でも外来種のアカギが保存対象に指定されていることには、以前から疑問の声が出ていた。こうした経緯もあり、市環境保全審議会(会長=須山聡・駒沢大教授)は今年1月、全会一致で指定解除を決定した。審議会では、伐採するかどうかは今後の議論に委ねるとし、答申では「市民の多様な意見に配慮し、継続して議論すること」とした。
須山教授は「伐採の是非は、世界自然遺産区域に与える影響などを踏まえて、科学的に判断すべきだが、アカギが植えられた歴史や背景を議論することも必要だ」と話す。
原文はこちら
https://www.yomiuri.co.jp/local/kyushu/news/20230214-OYTNT50068/