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ファニチャーブランド「イスタナテラス」
コミュニティ材調達調査レポート(前編)1

2010.5.1


個人でも企業でもない、村落単位での林業スタイル

「森林認証は一向に評価されず、プランテーション産の木材と同じ安い価格でしか買い手が付かないのです。」

●●村の▼▼氏はフェアウッド・パートナーズ一行にそう語った。

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 東南アジア最大の国、インドネシア。多くの日本人が知るインドネシアは、バリ島を代表する南国のリゾートではないだろうか。しかし、インドネシアは世界でも有数のチークの産出地であり、中でもジョグジャカルタ特別自治州、グヌンキドゥル県は水分が少なく、岩石の多い山岳地帯に育つ硬いチークで有名だ。

 さらにこのグヌンキドゥル県の●●村はインドネシアの森林認証、LEI(Lembaga Ekolabel Indonesia)の第一号を取得しており、その森林経営システムは企業ではなく村が主体となり、森林を持続可能に利用していくコミュニティ林業(Community Forestry)が主となっている。

 しかし、そのコミュニティ林業で生産された森林を壊さないチークも、インドネシアの林業公社Perhutani(プルフタニ)に代表される、天然林を切り拓き大規模なチーク造林を行う、大規模なプランテーション産の安いチークを押して奮う程の売上げは上がっていないという。

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