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ファニチャーブランド「イスタナテラス」
コミュニティ材調達調査レポート(前編)4

2010.5.1


株式会社テラスによる「三方良し」の解決法とは

●●村の製材施設 今回フェアウッド・パートナーズは、家具製造を営む株式会社テラスのゲストお二人をインドネシアの持続可能な木材の生産地へご案内する役目を負っていた。

 同社によるブランド「イスタナテラス」のテーブルやチェアは、「長く使う」というそのコンセプトから、優れたデザインはもちろんのこと、屋外用家具として特に耐久性に富む樹種、チークを使用している。
以前より同社はインドネシアからチークを調達していたが、今回の訪イは、より環境負荷の少ないチークを求めるためだ。

 そして上記のようなグヌンキドゥル材の現状を見た同社 代表取締役 大山氏は言う。「チークは家具にとって非常に良い木材です。しかし、製材・加工の方法が間違っていれば、価値が下がるどころか、まったく売れなくなってしまいます。つまり価値はゼロになってしまうのです。」

 大山氏は森林認証を得た原木がこの様に取り扱われている事を知り、村の人たちにある案を提示した。先に同社が原木で森林認証材を買い取り、製品化し日本でのグヌンキドゥル材のプロモーションや販売を行う間、この先製品化まで村で実施できるよう、製材・加工技術のトレーニング実施などを行うというものだ。

 しかしこのサポートを行うだけでなく、森林認証材の付加価値を認めた上で製品を作るとなると、コスト増は避けれられない。イスタナテラスは一体どのようにして「売れる商品」を作るのだろうか?

  「商品の付加価値を上げる方法は環境への効果(森林認証)や品質もそうですが、方法はそれだけではありません。」

  株式会社テラスの広報を務める永武氏は同社の"戦術"をこう語る。

(後編へ続く)


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