エンガノのような海洋島は、マグマが上昇して新しい陸地ができた際に形成され、現在、多くの固有種が生息し、6つの異なる先住民族集団が自給自足の暮らしを送っている。
1990年代初頭以来、開発業者らが島の大部分の支配権を獲得しようとしてきたが、6つの先住民部族からの強固な反対に遭遇してきた。
現在は、ロンドン・スマトラ・グループと関係があるとされるスンベル・エンガノ・タバラク社(SET社)が、1万5000ヘクタールを超えるアブラヤシ農園の造成を目指しており、2022年にエンガノでアブラヤシ栽培の許可を申請した。ある住民によると、SET社は地元住民にアブラヤシの苗木を無料で提供すると申し出て、自給自足農家の一部にこの新たな換金作物を勧めようとしており、バンジャル・サリとカアナの2村では、住民が自宅の庭にアブラヤシを植えはじめ、その面積は30ヘクタールになっているという。
市民社会の研究者や先住民族の長老たちは、島には地域コミュニティとアブラヤシ農園の両方に必要な十分な水はなく、大規模な農園の造成は生態系の危機をもたらす危険性があると述べている。
原文はこちら(英語)
https://news.mongabay.com/2024/12/on-indonesias-unique-enggano-island-palm-oil-takes-root-in-an-indigenous-society/