ファースト・ボルネオ・グループ傘下のインドネシアのパーム油会社エクアトール・スンベル・レゼキ(ESR)は、西カリマンタン州の絶滅危惧種、オランウータンの生息地で伐採を開始し、保護価値の高い(HCV)森林とオランウータンの生存を脅かしている。
自然保護論者は、ESR社が大規模な伐採を計画しており、最大1万ヘクタールの森林が失われるリスクがあると警告している。
環境NGOサティア・ブミのアンディ・ムッタキエン代表は、政府がなぜESR社のコンセッションを非森林地域に指定したのか、つまり自然林が存在するにもかかわらず商業開発を許可する地域として指定するのかについて疑問を呈した。政府は2000年にこのゾーニングの変更を承認したと伝えられている。彼は政府に対し、アブラヤシプランテーション造成の申請プロセスを直ちに停止し、ESR社のコンセッションの包括的な生態学的調査を実施するよう求めた。
ファースト・ボルネオ・グループは複数の子会社を通じて長年にわたり大規模な森林破壊を行ってきた。これを受けて、ムシム・マスやゴールデン・アグリ・リソーシズ(GAR)などのパーム油取引業者を含む多数のバイヤーは、同グループからの購入を停止する措置を迅速に講じた。
しかし、いくつかの企業は、その取引先工場として、ファースト・ボルネオ・グループの子会社であるAUSを挙げている。AUSを取引先工場に挙げている企業には、アヴリル、インドラマ、オレオン、阪本薬品工業、ステアリネリー・デュボワ、VVFに加え、エイボン、バリー・カレボー、バイヤスドルフ、ゼネラル・ミルズ、グルポ・ビンボ、ライオン、明治、モンデリーズ、ネスレ、P&G、PZカソンス、レキットベンキーザー、ユニリーバといった消費財ブランドが含まれる。
原文はこちら(英語)
https://news.mongabay.com/2025/04/orangutan-habitat-under-siege-as-palm-oil-company-clears-forest-in-borneo/