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Mongabay:未接触部族の権利に関する初めての判決を待つ

現在、米州人権裁判所での、自主的に孤立している先住民族(未接触部族)の権利に関する初めての裁判で判決待ちの状態にある。
エクアドル北部のアマゾン熱帯雨林に、ジャングルから出たことがなく、外部者からの接触に抵抗してきた最後の2つのコミュニティ、タガエリ族とタロメナネ族が暮らしている。
この裁判は、2003年、2006年、2013年に発生したタガエリ族とタロメナネ族殺害事件に関するものである。このうち少なくとも2件は、これらの未接触部族と領土や資源を共有しているワオラニ族によるものとして告発されている。この裁判の主な原告は、全国先住民連合(CONAIE)と環境団体のヤスニドス、被告はエクアドル政府である。原告の要求は、エクアドル政府がタガエリ族とタロメナネ族を保護しなかったことを認めること、これらのコミュニティの権利が維持されることを保証することである。裁判の結果は、アマゾン全域の未接触部族にとって重要な判例になる可能性がある。これらの地域は石油の産地であり、そこでは長い間、違法な伐採や採掘が行われていた。ある法人類学者によると、地域コミュニティの領土・資源への圧力と違法・合法な採掘活動に対する国家管理の欠如が、近年の暴力の連鎖の主な原因だという。エクアドル政府は、保護区の拡張や森林再生プロジェクトへの数百万ドルもの投資により、この地域での人権支援は行ってきたこと、そして石油産業も政府もコミュニティ間の暴力・攻撃の原因をつくってはいないと主張している。
原文はこちら(英語)
https://bit.ly/3CSsPa8