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コミュニティの権利

●2025.5.4 ヒューマン・ライツ・ウォッチ:マレーシア:人権侵害と森林破壊にまみれた木材製品 政府と輸入業者は、サラワク州先住民族の権利を保護すべき

ヒューマン・ライツ・ウォッチが本日発表した報告書『ブルドーザーに立ち向かう:マレーシア・サラワク州で木材産業に抵抗するイバン先住民族』は、木材コングロマリット「シン・ヤン・グループ」(Shin Yang Group)傘下のマレーシア企業 Zedtee社 が、イバン族のコミュニティ「ルマ・ジェフリー(Rumah Jeffery)」の先祖伝来地を、同意なしに伐採した詳しい経緯を明らかにしたものだ。ヒューマン・ライツ・ウォッチは、Zedtee社 の行為はサラワク州の法律や政策のほか、マレーシア木材認証制度(MTCS)が定める条件を満たしていないことを明らかにした。しかし、サラワク州政府は、Zedtee社に責任追及を行うのではなく、抗議者を逮捕し、ルマ・ジェフリーの村を破壊すると脅迫した。
サラワク州森林局がこのコミュニティを退去させることがあれば、国際的な人権の規範がマレーシアに禁じる強制立ち退きにあたると、ヒューマン・ライツ・ウォッチは述べた。
サラワクの木材の主要輸入国であるフランス、オランダ、日本、米国は、木材製品の取引を規制する既存の法律を厳格に執行すべきだ。具体的には、EU木材規則、EU森林破壊フリー製品規則(EUDR)、日本のクリーンウッド法、および米国の2008年改正レイシー法だ。
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https://www.hrw.org/ja/news/2025/05/04/malaysia-wood-products-tainted-abuse-deforestation