英国最大のドラックス発電所は、ブリティッシュコロンビア(以下、BC)のペレット生産をコントロールし、カナダでの生産拡大を計画している。木材業界と州政府は、政府の温暖化削減目標達成と、森林セクターでの雇用創出のため、再生可能エネルギー源としての木質ペレットを売り込んでいる。活動家や科学者らは、木質ペレット生産は環境にやさしいどころか、雇用をほとんど創出せず、気候危機を悪化させていると異議を唱え、この状況は林業・木材産業と親密なホーガン州首相の政
権による支援によると言っている。
BC州の木質ペレットの輸出額は昨年3億7800万ドルとなり、輸出先は主に英国、そして日本である。ドラックス社はこれまで英国政府から50億ポンド以上の補助金を受け取った。英労働党ガーディナー下院議員は、「同社への補助金支給決定は誤りだ。木質ペレットを燃やすことは、石炭よりも優れているとは言えない。」と述べている。
森林生態学者で自然保護活動家のコノリー氏は、「ペレット産業は残された原生林を伐採する可能性がある。そのことは私たちの最大の恐怖である。彼ら企業は環境にやさしいと言っているが、明らかに嘘である。」と述べている。
原文はこちら(英語)
https://www.cbc.ca/news/canada/wood-pellets-bc-forests-green-energy-1.6606921