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Politico:"緑のエネルギー"は地球を滅ぼす?

世界規模での化石燃料離れは、米国の木質ペレット産業に一大ブームを巻き起
こし、この10年で米国南部に23の工場が建設された。
欧州諸国は、バイオマス発電を温暖化ガス排出ゼロの再生可能エネルギーと位
置付け、米国の森林から毎年、大量の木材を輸入している。
この木質バイオマス発電は、温暖化を加速させるとの懸念もある。研究者らに
よると、木質バイオマスは石炭よりも二酸化炭素を多く排出するのに加え、伐
採・製材・海外への輸出の各過程でも二酸化炭素が排出される。
この2月、500人以上の科学者と経済学者がバイデン大統領ら世界のリーダー宛
てに、バイオマス発電に警鐘を鳴らすための書簡を送付した。気候変動対策を
行うとしている米国・バイデン政権は今後、バイオマス発電向け木材輸出に対
してどのような政策を打ち出すのか、いまだ不透明で、政権内部でもバイオマ
ス発電の推進が環境配慮になるのかどうか議論が分かれている。
この問題にバイデンがどのような結論が出すのかは極めて重要である。
なお、オランダでは皆伐された米国の森からの木材が発電用に欧州に輸出され
ていることが知られるようになってから、バイオマス発電に世論が反対の意向
を持ち始めていることにみられるように、EU諸国では変化の兆しが見られない
ことはない。
原文はこちら(英語)
https://politi.co/3cBt3qc