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RIEF:日本の固定価格買取制度(FIT)を悪用したベトナム企業のバイオマス燃料認証偽装問題で、経産省による「過払い金」は年100億~160億円。国民の再エネ賦課金に上乗せ。業界試算

ベトナムの大手バイオマス燃料会社が、国際的な森林認証のFSC認証を偽装した問題で、同社から燃料を輸入して経済産業省の固定価格買取制度(FIT)において、年間100億~160億円前後のバイオマス電力事業者への「過払い」が発生していた可能性が出てきた。これらの過払い分は、FIT制度により、国民負担に転嫁されたことになる。ベトナムの事業者は、日本のFIT制度の管理の甘さを利用して偽装したとみられており、同制度を運営する経産省、バイオマス事業を管轄する農水省等の「政策責任」が問われる情勢だ。
FSC認証を偽装した木質ペレットを日本に輸出していたのは、ベトナムで最大の同ペレット製造業者のAn Viet Phat Energy(AVP)社。ベトナムから日本への木質ペレット輸出は毎年、150万トン以上に及んでおり、最大手の同社からの輸出量はその過半を占めるとされる。
しかし同社の木質ペレットについては、以前から、品質の問題が指摘され、同社の燃料を活用している日本のバイオマス発電で火災が発生した事例も報告されている。こうしたことから、ドイツに本部のあるFSCは、2021年3月からアジア地域でのFSC認証木質ペレットのサプライチェーンの取引情報の調査を開始した。その結果、AVP社について、2020年分の認証偽装を確認、先ごろ、同社に対して排除措置を実施した。
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https://rief-jp.org/ct5/129862