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Mongabay:EUの木質バイオマス政策、森林と気候を脅かし続ける恐れ

EU再エネ指令(RED)は3月30日に最終改正が行われた。長年にわたり改正に向けてロビー活動を行ってきた環境活動家のほぼすべてが、このRED政策に否定的である。
政策変更により、エネルギー生産のため世界の森林を燃やすことは今後も可能となり、EUの発電所からの二酸化炭素排出量はカウントされない。木質ペレットはエネルギー1単位あたりの二酸化炭素排出量は石炭よりも多いにもかかわらず、今後も、炭素排出ゼロの風力や太陽光発電と同等の再エネとして分類されることになる。森林保護活動家達は、改正されたREDには環境への譲歩が部分的にみられることは認めているが、このバイオマス規制には、欧州・米国・カナダで伐採された木材由来の木質ペレットに、EUが多額の補助金を出せるという抜け穴があると言っている。
改正REDの恩恵を受けるのは、スウェーデンやフィンランドなど広大な森林を擁するEU北部の国々と森林エネルギー産業だと、オランダ・大気浄化委員会の森林擁護派フェナ・スワート氏は述べる。世界最大の木質ペレット生産者エンビバ社は、RED3合意およびバイオマスを100%再エネとみなしていくことを歓迎している。森林保護活動家はキャンペーン戦略の対象をEUからEU加盟の各国での取組にシフトして
いくと述べている。
原文はこちら(英語)
https://bit.ly/3LjfNXx