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Mekong Eye:厄介なジレンマ:ベトナムのアカシア植林地はそれほど緑ではないかもしれない

ベトナムがアカシア植林を始めたことで、一部の小規模自作農世帯が貧困から抜け出せたが、ベトナムではその代償として環境や命が失われている
クアンナム、クアンガイ、ビンディンなどのベトナム中部の省は、現在、アカシア植林の中心地となっている。これは、ベトナム政府が30年前に実施した大規模な植林プロジェクトの結果である。
このプログラムは、ベトナム戦争中に米軍が投下した爆弾や枯葉剤、戦後の伐採等で破壊された森林を回復することを目的としていたが、自然林の再生を支援するのではなく、新しいプランテーションの設立に重点を置いているとして批判されている。
オーストラリア産のアカシアが、1960年代にベトナム南部に導入され、現在ではベトナムは世界最大のアカシア栽培面積に覆われ、国内の440万ヘクタールの植林地の65~85%を占めている。
2000年代に政府がアカシアを貧困緩和のための戦略作物に分類したことで、さらに普及した。
ベトナム中部では、アカシア材の需要の高まりに伴い価格が上昇した。初期には紙や家具の原材料になっていたが、この10年間で木質ペレット向けに植林が行われるようになってきた。
日本も韓国もベトナムの木質ペレットの主要輸入国であり、両国ともバイオマスを炭素排出量「ネット・ゼロ」への道として注目している。
原文はこちら(英語)
https://www.mekongeye.com/2023/11/19/acacia-not-green/