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Mongabay:先住民の種子収集家、再生ネットワークをブラジル全土に拡大

2021年に先住民族によって設立された、ロンドニア州のアマゾン生物経済種子ネットワーク(レセバ、メンバー数146名)を代表して、先住民族の女性15名が、今年7月、ブラジルで最も古い種子収集組織であるシングー種子ネットワークのメンバーと会うため、隣のマットグロッソ州を訪れた。

シングー種子ネットワークは2007年に設立され、現在は25の先住民グループと農家、都市住民ら600名のメンバーで構成されている。
当ネットワークはこれまでに294トンの種子を集め、アマゾンおよびセラードの7400へクタールの土地を回復させた。

メンバーのミレーネ・アルベス氏によれば、ネットワークの成功は、関係者の先住民族文化への理解、アドボカシーグループである社会環境研究所(ISA)とのパートナーシップ、ムヴカ法(最大80種の種子を混合して土壌に直接播種する方法)の先駆的使用など、多くの要因によるものであると言う。

アルベス氏は、種子の品質や管理に関するワークショップなどの技術トレーニングも重要な役割を果たしていると付け加えた。
Map Biomasネットワークによると、昨年のブラジルの森林破壊の95.7%が農業によるものであり、ブラジル国立宇宙研究所(INPE)によると過去10年間にウルグアイほどの大きさの森林が失われた。INPEのルシアナ・ガッティ氏は、「2030年までに森林破壊を撲滅するという政府の目標は、アマゾンの気候崩壊(熱帯雨林がサバンナに変わる転換点)を回避するには十分ではないかもしれない。

私たちは崩壊に向かって進んでいる。森林破壊を止めるだけでなく、失われた森林の回復も行わなければならない。」と述べた。種子の収集は、アマゾン熱帯林の崩壊を避ける闘いに貢献するだろう。それはまた、コミュニティの女性たちの自立と収入の獲得にもなり、ひいては森林の回復に貢献するだろう。

原文はこちら(英語)
https://onl.sc/KAE6Z2h