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事例 その2 - 株式会社 地球の芽

地球の芽 滋賀県の「小舟木エコ村」において木材調達指針を策定

滋賀県のコンセプトモデルタウン「小舟木エコ村」

フェアウッドの取り組みが始まった、
小舟木エコ村内地球の芽 分譲地

第2回地球サミットの2年前の西暦2000年、滋賀県は琵琶湖の東端、近江八幡市にある構想が生まれました。それは「持続可能な社会のモデルとしてのエコ村づくり」です。地元の住民や大学、企業などが参画して始まったこのプロジェクトは、着々と進められ、2007年「小舟木エコ村」の分譲開始に至りました。

ご縁があり、わたしたちフェアウッド・パートナーズ(※旧フェアウッド・キャンペーン)は、2008年から、この小舟木エコ村のまちづくりを担う事業会社、地球の芽と協力して活動し、真に持続可能な社会の構築を目指してきました。

そして2009年5月、数ある事業者が分譲地をもつ小舟木エコ村の中でも、特に同社は自社分譲地(建築条件付宅地)における木材調達指針を定めました。その内容は、地域の森を有効活用するとともに、世界の貴重な森林を保全し、持続可能な方法で木材の利用を実現し得る内容となっています。

地球の芽 「小舟木エコ村 木材調達指針」
1、

違法伐採の危険性が高い地域で伐採された木材、絶滅が危惧されている木材はなるべく利用しない。具体的な樹種・産地に関する情報は、専門家やNGOの意見を聞きながら、運用基準としてとりまとめ、定期的に更新する。
2、 小舟木エコ村に近い場所で産出された木材(滋賀県産木材・国産木材)を優先的に利用する。
3、
持続可能な森林経営が行われていると認証された森林から産出された木材を積極的に利用する。


同社はこの指針にならい、2009年はまず、住宅建設において最も利用量の多い構造材と合板の調達に関する具体的な運用基準を策定し、取り組みを開始しました。

フェアウッド・パートナーズ 中澤健一『「小舟木エコ村」というニュータウンでこうしたフェアウッド調達の取り組みがされるというのは、非常にユニークです。
違法伐採や絶滅危惧種などのリスクの高い木材を使わないようにするだけでなく、その立地を生かして滋賀県産材を優先的に活用すると言う指針は、最も大切なフェアウッドの取り組みです。指針に基づいたフェアウッドな家づくりがエコ村で実現していくことを楽しみにしています。』
(フェアウッド・パートナーズ 中澤 健一)

やはり特筆すべきは方針の2、小舟木エコ村の近くで産出された木材の使用が優先されていることです。ここを押さえた方針をはっきりと、具体的に記載したのは、地球の芽が本当に持続可能な社会を目指していることの表れと言えるでしょう。



人と森林をつなぐ、心地よい住まいを提案
株式会社 地球の芽 ●●氏
2009年秋、「木の来た道」上映会を開催。設計士
や地域の方とフェアウッドについて考えました。
『地球の芽はこれまで「より持続可能な暮らしができる地域のモデル」を目指して、小舟木エコ村において木材の地産地消システムづくりに取組んできました。

さらに、2008年よりフェアウッド・パートナーズのコンサルテーションを得ることで、木材の地産地消のシステムづくりに留まらず、世界の森林保全や住宅供給業者のリスク回避といった、より多面的な視点を持つ原材料調達改善の取組みへとレベルアップさせることができました。


世界の状況などを協力業者と一緒に学んでいくことで、当初の木材の地産地消の意義もより深まったように思います。

今後は、床材や造作材へと段階的に取組みの範囲を広げ、「世界の貴重な森林を壊すことなく、心地よい木の家に住まう」暮らしをご提案できるよう、挑戦を続けていきたいと考えています。』
(地球の芽 齊藤、西山)



フェアウッドの良いモデルとして
フェアウッド・パートナーズでは、積水ハウス に続き木材調達方針の策定に踏み切った住宅業界のプロジェクトの登場に、この上ない喜びを感じています。

今後も私達は地球の芽とともに、フェアウッドの調達に関する情報共有などをはじめ、持続可能な木材調達の普及を目指していきます。

リンク:株式会社 地球の芽
小舟木エコ村木材調達方針
小舟木エコ村

フェアウッド・パート-ナーズでは木材調達に関するご相談を随時受け付けております。
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