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東京表参道の諸塚村
~くぬぎ、コナラの家具と小物~村の在り方そのままに

諸塚の森

諸塚村のくらしと自然観

~自然の中の暮らし、暮らしの中の自然~

諸塚村の山では季節毎に山菜やハチやイノシシなどの恵みがあります。

ある時、獲ったイノシシにお湯をかけ毛をむしりながら猟師さんがいろいろな話をしていました。このイノシシは雌の3歳くらい・・追い込む時犬が1匹やられてしまった等。

イノシシの命が尽きる瞬間や猟師さんが引き金を引く瞬間は必死の命のやり取りです。 イノシシは猟師さんに食べられ諸塚村のなかでカタチを変えて生きていくのだと感じます。イノシシと人は山に生きる仲間とも言えるのかもしれません。

食べることと働くこと、楽しみが一体となっていてシンプルなくらしのなかに喜びがあります。 この中にはイノシシ肉の価格や労働に対する賃金などはありません。

「山には職はないが仕事はある。」役場の方が言われていました。きびしい経済状況のなかでも、山での生活はなぜか食べ物に困らないのです。

神楽などの祭りも自然に対する認識をみんなで共有するもので、人と人、人と自然をつなぐための大切な行事です。このようなつながりや自然観が持続可能な暮らしや地域の環境を、計らずも守ってきました。

都市では何かを手にいれるにはお金が必要で、あふれる商品の中からものを選ぶ基準もさまざまです。 そして、商品の多くは、自然や手作りから離れた工業製品で諸塚のイノシシのように、背景やつながりは見えません。

今回、クヌギ、コナラの家具・小物を都市の方にお届けするために、都市と山の人がつながりプロジェクトとして家具作りにとりくみました。ここに都市の技術と村の資源が結びつくことで小さな産業が生まれます。


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