フェアウッドマガジン 第25号      June 2007

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フェアウッド建築セミナー特集号(3) ~産地の森が見える家づくり~

 木材の最大の需要先である住宅建築業、購入者の方々を対象に全国各地で開催している「フェアウッド建築セミナー2006」。エコビルド展に合わせた東京開催の講演録を紹介します。

1. 主な樹種の生産地環境と木材のトレーサビリティ
大手製材工場伐採跡地での 違法伐採(ロシア)
 8000年前と現在を比較すると、世界に残された原生林は2割にまで減少してしまいました。これにより生態系は破壊され、多数の生物種が減少しています。森林の減少によりCO2の排出は増加しており、その量はアメリカ1国の排出量に匹敵するといわれています。この10~20年、森林の減少は国際問題になっていますが、その主要な原因の一つが違法伐採です。 (フェアウッド・キャンペーン事務局/FoE Japan 中澤健一)

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2. FSC認証の家づくり ~諸塚村森林認証住宅を手がけて  
認証材の伐採の様子
(松下氏発表資料から)

宮崎県諸塚村のFSC(森林管理協議会)認証材を使った家づくりを小さな工務店さんと一緒に行っています。熊本県で宮崎県諸塚村の木材の産直運動に1996年から関わっています。森林認証を取得したのは今年からです。今まで諸塚の木材で産地直送をやっても、熊本で一度もマスコミに取り上げられたことはなかったのが、放送局や新聞社が私たちの活動を初めて取り上げていただきました。
(松下 修さん/松下生活研究所)

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3. SGEC認証の家づくり
他の材木との分別管理 (中尾氏発表資料から)
 他の材木との分別管理 (中尾氏発表資料から) 現在、その負の遺産というか、シックハウスという弊害が起こっています。新建材や新しい建築工法が関連してシックハウスは複合的な要因で発生したものと私は感じています。だからこそこの業界に50数年いる者として「国産材を使った、軸組工法で作った家が最高のものだ」という信念をもっています。 (中尾 由一さん/菊池建設(株) 顧問)

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4. 手軽に行えるGPS端末を利用した木材トレーサビリティ ~一級建築士事務所ミウラクワノパートナーシップの場合
GPSによる木材トレーサビリティ (三浦氏発表資料から)
 現在では、誰でも使われている携帯の中でGPS機能が付いたものを利用してAjax技術を活用して、簡単に森林マップが作れるのではないかなという思いからスタートしました。そして、山から製材所を通ってお客さんの手元までの木材の流れをウエブ上で見られるようにして、エンドユーザーに知ってもらうための仕組みづくりをしています。 (三浦 逸郎さん/建築士事務所主宰)

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