食卓とつながる世界の森 ワークショップ 第1回「木のパンのチャームづくり」
日時:2015年9月11日(金) 19:00~21:00
場所:パン・オ・スリール
今回のワークショップでは、木のスプーン工房Rokumokuの木工作家・渦輪倫子さんにお越し頂きました。渦輪さんは、「何かの理由で切られた木を使って、モノ作りをしたい」という気持ちを、工房をスタートされた時から大切にし、静岡県伊豆の国市に工房を構え、併設されたショップの経営もされています。
木のパンのチャームづくり
今回の木のパンのチャームづくりは、桜の木を使用します。パンのテクスチャーを出すのにぴったりということで、若い桜の白い部分を選んだそうです。渦輪さんが、あらかじめ成形してくださった食パンとミニフランスパンの木地は、手で作ったとは思えないほど美しいフォルムです。食パンは一つひとつ厚みが異なっています。その木地に、スポンジで塗料を塗ったり、筆で焼き目をつけたりと、一見簡単そうですがこだわりをもってやり始めると奥が深い作業で、みなさん夢中になって時間いっぱいに作業をしました。
使用した塗料は、乾くと油性になるもので、水と混ぜて好きな濃さに調整できるのですが、水と混ざりにくいため、なかなか好みの色にならず苦戦しました。渦輪さんが、「塗料はべっとりつけない方がより焦げているように見える」など、よりリアルなパンに近づけるためのアドバイスをくださり、それぞれ個性の光るパンが完成しました。
完成したパンには、金属のストラップやキーホルダーをつけることができ、バッグや鍵につけて持ち歩くことができます。参加者の中には、「ピアスにしたいわ」という声もありました。とても可愛らしいパンなので、様々な使い方ができますね。食パンとミニフランスパンの2種類を作ることができるので、1つを大切な方へプレゼントしても喜ばれること間違いなしです。
最後は、パン・オ・スリールの美味しいパンとコーヒーや紅茶をいただきながら、作ったパンに、焼きペンを使ってお好みで名前を刻みました。
木のぬくもり
普段、木を見ることがあっても、木材に触れる機会はあまりありません。
春に咲く美しい桜の花を見ても、その花の咲く木を見ている人はいないのではないでしょうか。私は、このワークショップに参加するまで、桜の木にはこんなに白い部分があり、柔らかく、ぬくもりを感じることができる木だとは、想像もしていませんでした。実際に見て、触れて、五感で感じることによって得る情報や、新たな発見がたくさんあります。
「普段プリンを食べるスプーンが金木犀でできたもので、お散歩に出かけたときに、金木犀を見て『プリンのスプーンの木だ』と気づいてくれたら嬉しい」と語る渦輪さん。このチャームを製作したことで、桜の木を見かけるたびに、渦輪さんの言葉とワークショップを思い出します。木に親近感を持つことができました。
ワークショップ2回目を開催します
今回のワークショップには、6名の方にご参加いただきました。頂いた感想をご紹介していきます。
好評につき、木のパンのワークショップの第2回を開催します。パンがお好きな方、木がお好きな方、興味を持っていただけた方、皆さんのご参加をお待ちしております。また、10月24日まで、渦輪さんの作品を中心とした展示&販売会【Rokumoku×フェアウッド@パン・オ・スリール」】食卓とつながる世界の森」(詳細はこちらから)を行っています。パンを食べながらお楽しみいただけますので、ぜひこちらもご来場ください。
第2回ワークショップ
日時:10月7日(水)15時~17時
参加費:3,000円(飲み物+パン割引券付)
参加人数:10人
お申込み:https://ssl.form-mailer.jp/fms/43fa697e387735またはパン・オ・スリールの店頭まで。
(報告:座間二葉/地球・人間環境フォーラムインターン)